公開!ECサイト上位150社の決済手段とは?

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EC決済の方法がユーザーのニーズに合わなければ売上機会を逃してしまう可能性があります。決済方法はECサイトをオープンするときに、必ず検討しなければいけない項目の一つです。

売上が高いECサイトではクレジットカード払い以外にも複数のEC決済方法を取り入れていることが多く、ユーザーにより幅広い決済手段を提示することができます。

今回はECの決済方法に注目して、大手ECサイトがどのようなEC決済方法を取り入れているのか、新しいシステムによる決済方法などについてご紹介します。

売上上位150社のEC決済方法の数は平均4.8個

売上上位150社のEC決済方法

Googleアナリティクスなどで見ると分かりますが、サイトによってはEC決済画面でユーザーの離脱が見られることがあります。実はEC決済時の離脱率は高く、Baymard Instituteによると調査した37のECサイトの決済画面で、平均約70%の離脱率が見られたとの報告がありました。

離脱理由はさまざまで、決済画面になってユーザーが想定していなかった手数料や送料が知らされたり、アカウントを作るのが面倒だったりしたという回答もありました。

決済の際にスムーズに購入を進められることは、ECサイトの売上にも非常に大きく関わってくるのです。

ecbeingの調査では、ECサイト売上上位150社の決済方法の数は平均4.8個であることが分かりました。さらに売上上位300社の決済手段としては、クレジットカード決済と代金引換の普及が目立ち、その他にもコンビニ払い、銀行振込みなどの方法が採用されています。


EC売上上位300社の採用する決済手段

※日本流通産業新聞1月1日号の通販総合売上高ランキング300社より、ecbeing社が独自調査を行い集計。

しかし、それぞれのECサイトの特徴によっても導入されている決済方法はさまざまで、現在認知度が高い決済方法以外にも新たな決済方法を取り入れてECサイトを作成しているところが増えています。

どのような決済方法があるのか確認していきましょう。

大手企業のECサイトにはどのような決済方法があるのか

クレジットカード決済は6割ほどのシェアをあると言われていますが、その割合は年々減ってきており、他の決済方法が増えてきております。

大手企業のECサイトではより幅広いEC決済方法に対応することで顧客の取りこぼしを極力少なくしようとしています。決済方法の数が少ないECサイトと比べてどのような点が強いのでしょうか?

・EC決済方法の多様化で増え続ける決済方法

単にEC利用者の数が増えるだけでなく、年齢や性別、国籍などにとらわれない形に利用者の幅も広がると同時に、さまざまな企業やサービスが決済システムを開発し、EC決済ビジネスに参入しています。

ここではいくつか成長しつつある新しい決済システムについて触れます。


<LINE Pay>

LINE Payは急激に広がるLINEユーザーが簡単に決済を行えるように開発されたシステムです。パスワードを設定してコンビニやATM、銀行口座からチャージするだけで簡単に利用できるので、面倒な登録作業や情報作成画面から解放されるというメリットがあります。

LINEユーザーは若年層も多いので、幅広い年齢層へアプローチできる可能性が高くなります。


<Apple Pay>

Apple Payも広まるiPhoneユーザーに向けて提供されている決済システムです。iPhoneにあらかじめクレジットカードを登録しているので指紋認証を行うだけで使えますし、iPhone 7以降はかざすだけでSuicaが使えるようにもなっているので、今後ユーザーが増えることも予測できます。


<Paidy>

メールアドレスと電話番号だけでリアルタイムで決済を行えるサービスです。クレジットカードの情報などの事前登録は必要なく、本人確認はSMS(ショートメール)や自動音声による認証コードで瞬時に行われるため、買いたいと思ったそのときに、簡単にお買い物をすることができます。決済した料金はまとめて翌月にコンビニや銀行振込、口座振替で支払いができます。

他にもすでに利用者が多いECサイトの決済方法を使うことができます。2015年にリリースしたAmazon Payではアマゾンアカウントにログインするだけで支払いが可能ですし、楽天ペイやYahoo!ウォレットを使えばさらに広い顧客層を取り込むことができます。

自社サイトのターゲット層に最適な決済方法を取り入れるには、それぞれの決済方法にはどのような特徴があってどの層に人気があるのかを知っておきましょう。

<Amazon Pay>

Amazonのアカウントを使用して、他のサイトでもアマゾンと同様に商品を購入することができるシステムです。Amazonのアカウントさえあれば、PCでもスマートフォンでも面倒な情報入力は不要です。Amazonアカウントを持っていれば、Amazon Payのアカウントは自動的に作成され、Amazon Payを始めて利用する時も、Amazonアカウントと連動されているので、Amazonで登録した配送先やクレジットカード情報を利用して商品を購入することが可能です。また、クレジットカード情報を他のウェブサイトで入力することがないので、セキュリティ面も安全です。多くの消費者が利用するAmazonのアカウントを利用することで、購入途中での離脱率の低下、コンバージョン率の向上にも繋がると考えられます。

・今後、注目されるEC決済とは

さまざまな決済方法の中でも注目され始めているのは後払い方式のEC決済です。

後払いのシステム利用から代金未払い時の対応までを一括し決済代行会社に依頼することで、顧客とのやりとりを簡素化しながらリスクヘッジもできるサービスです。

メジャーな代行サービスで言えば、GMO後払いやアトディーネ、クロネコ代金後払いサービスなどがあります。

後払い方法のメリットは、入金確認の手間が省けるので注文が入ってすぐに配送準備に取りかかれる点や、購入する際に顧客に無駄な手間をかけさせないので決済画面での離脱率を抑えられるという点が挙げられます。

自社商品のユーザー層に合わせた支払い方法を選択

定番のクレジットカード決済や代金引換はシェアが広いので確保する必要がありますが、他のECサイトや決済方法を利用しているユーザーを取り込めるように、広い視点で決済方法を取り入れることが重要です。

老若男女さまざまな属性のユーザーがいる場合には多くの決済方法を用意しておくのはいいかもしれませんが、支払い方法を増やしすぎてもEC事業者側が余計な手数料を払わなければいけなくなり利益が出づらくなる場合もあります。

単に決済方法を増やせばいいということではなく、大切なのは自社サイトで購入するユーザーがどの決済方法を必要としているかを見極めることです。

また決済方法を取り入れる際には、提供側のセキュリティ管理やサポート体制にも注目しなければいけません。

利用しているECサイトのシステムによっては、希望の決済方法とのシステムの互換性がなく使えない場合もあるので、決済方法提供側と相談して、システム変更と決済方法導入の費用、その際の売上採算を考慮しましょう。

(参考)ecbeingBtoCパッケージのECサイト構築事例


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新しい決済をご検討されている方の中にはサイトをリニューアルしたい方もいらっしゃると思いますので、弊社の事例を参考にご覧ください。




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