京都老舗の品格とギフト機能が充実『鶴屋吉信 公式オンラインショップ』

どんなに優れた商品を持っていたとしても、時代のニーズに合わせて柔軟に変革していかなければ、企業の存続は叶いません。それは伝統ある老舗店であっても例外ではなく、むしろ老舗と呼ばれる企業ほど、絶え間ない革新を積み上げてきた歴史を持っているものです。
今回は京菓子の老舗である『鶴屋吉信』の公式オンラインショップを取り上げ、老舗店のECサイトのあるべき姿を探っていきます。
株式会社鶴屋吉信の概要
鶴屋吉信は江戸時代から続く京都の和菓子店で、1803年に初代鶴屋伊兵衛によって創業されました。1950年に株式会社を設立後、近代的な経営を取り入れながら規模を拡大し、現在では社員数500名、全国に約80ヶ所の店舗を擁する企業となっています。
「ヨキモノ」を創る
鶴屋吉信で代々伝えられている家訓の一条に「ヨキモノヲツクル為ニ材料、手間ヒマヲ惜シマヌ事」というものがあります。優れた京菓子のためには最高の材料を使い、どんな犠牲を払ってでも成し遂げよという戒めが込められており、この教えを忠実に守ることで200年以上にわたり暖簾を守っています。
素材へのこだわり
和菓子の命は、素材自体が持つ自然の風味です。そのため鶴屋吉信では常に良質な材料の確保を最重要課題としています。
艶が良く大粒で香り豊かな『丹波大納言小豆』や、最高級の白小豆といわれる『備中産白小豆』、徳島県のサトウキビから作られる『和三盆糖』など、高品質な素材をふんだんに使った和菓子作りを行っています。
安心・安全のための取り組み
食品衛生の徹底が求められる昨今、鶴屋吉信では最新の品質管理・衛生管理を実施しています。生菓子の製造は微細な浮遊物を排除するクリーンルーム内で行われ、製造後は抜き取り検査を実施して合格したものだけを出荷しています。
また金属探知機やX線検査機を使い、異物の混入を徹底的に排除しています。
『鶴屋吉信 公式オンラインショップ』の特徴
『鶴屋吉信 公式オンラインショップ』は、老舗らしい品格を感じさせる落ち着いたデザインを採用しつつも、ユーザビリティを追求したECサイトに仕上がっています。トップページには季節のお菓子や新商品の画像がスライドショー形式で大きく表示され、訪れたユーザーに強く訴求しています。
商品を探しやすいグローバルナビ
ページ上段にグローバルナビを設置し、『定番の和菓子』『季節の和菓子』『定番の詰合せ』『全商品』『お中元』といったカテゴリ毎に商品を探すことができるようになっており、ユーザビリティに配慮しています。
また、ページ下部にはお祝いやご法要におすすめなお菓子などの特集ページへのリンクがあり、目的に合った商品を選びやすいよう工夫がなされています。
絞り込み・並び替え機能
全商品一覧では価格帯で絞り込んだり、価格順に並び替えたりできます。
また「日保ち」で絞り込むことができるのも特徴的です。「6日以内」「10日以内」「20日以内」「30日以内」「1ヶ月以上」と細かく設定されているので、ギフト用途でも重宝する機能です。
商品レビューの掲載
各商品にはユーザーのレビューが掲載されています。星の数と評価コメントを参考にできるので、商品選びの際に役立ちます。また会員登録をするとレビューを書くことができるようになります。
会員登録で便利な機能が使えるように
会員登録(無料)を行うとレビューを残せるだけでなく、様々な便利機能を使うことができるようになります。
会員にはマイページが提供され、現在の購入の進捗や、これまでの購入履歴の照会ができます。
また、よく使うお届先情報を複数登録する機能があり、お中元やお歳暮のたびに毎回送り先を入力する手間を省くことができて便利です。
充実のギフト対応
お届け先毎・商品毎に「のし体裁」の指定や、包装紙、手提げ袋を依頼することができるようになっており、多様なニーズにきめ細かく対応しています。
また仕上げ体裁をどうすれば良いかわからないときには、担当者から仕上げ体裁を案内してくれるサービスも行っています。
Instagramとの連携
『鶴屋吉信 公式オンラインショップ』ではvisumoが採用されており、Instagramとの連携が図られています。
「#鶴屋吉信」等のハッシュタグを付けて投稿すると、トップページに写真が掲載されます。ユーザーの投稿した鶴屋吉信の美しい京菓子の画像が、サイト訪問者の目を楽しませてくれると同時に、画像から直接商品ページにアクセスできるので、コンバージョン率向上にも貢献しています。
時代に合わせた変革が重要
『鶴屋吉信 公式オンラインショップ』は老舗の品格を大切にしながらも、ECサイトのトレンドを随所に採用し、時代のニーズに対応しています。
鶴屋吉信が200年以上もの長きにわたって暖簾を守ることができた秘訣は、お菓子自体のクオリティが高いというだけでなく、常に新しい価値への探求と創造を続けてきた企業姿勢にあります。
『鶴屋吉信 公式オンラインショップ』は、まさに鶴屋吉信の企業姿勢を凝縮したECサイトといえましょう。
鶴屋吉信の取り組みは、老舗店のみならず、あらゆる事業者にとっても参考になる部分が多いのではないでしょうか。