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EC化率は3%から7%へUP。オムニチャネルを実現したシモジマのECサイトリニューアル。

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大正9年創業の株式会社シモジマは「包装用品を通じ、快適な社会づくりに貢献する」という経営理念のもと、新たなラッピング文化の創造や商品価値の向上に努めてきた。リニューアル前のECサイトをオープンしたのは2013年。その後、大規模な「オムニチャネル化構想」を打ち立て、それを実現するために18年6月にecbeingでECサイトをリニューアルオープンしている。なぜパートナーにecbeingを選んだのか? 同社マーケティング部の尾尻新吾さん、小嶋一弘さん、志田泰子さんの3人に聞く。

シモジマ 基本情報

<社 名>

株式会社シモジマ

<設立年月日>

創業:大正9年/設立:昭和37年4月26日

<事業内容>

卸売販売

紙製品事業:紙袋・包装紙・紙器

化成品・包装資材事業:ポリ袋・粘着テープ・食品包装資材・紐リボン・その他包装資材

店舗用品事業:POP用品・文具事務用品・店舗雑貨・アパレル関連資材・園芸関連資材

<従業員数>

846名(連結)(平成30年3月31日現在)

<資本金>

1,405百万円

<所在地>

東京都台東区浅草橋五丁目29番8号


シモジマオンラインショップオープン!

「Uber Eats」とコラボをスタート

――最初に、現在、御社のECサイトで販売されている商品について教えてください。

小嶋:昨年(2018年)6月にリニューアルオープンしたECサイト「シモジマオンラインショップ」では、包装用品、梱包用品、食品包材、店舗用品、事務用品、ラッピング用品など、3万点弱の商品を販売しています。シモジマ全体では約100万SKUの商品を取り扱っておりますので、ECでも商品データを整備しながら、ご購入していただける商品を増やしているところです。

――その中で最も売れている商品、注力している商品は何ですか?

尾尻:最も売れているのは、品揃えが日本最大級の紙袋です。注力している商品カテゴリーは、梱包資材と食品包材です。梱包資材につきましては、ネット通販や「メルカリ」などのCtoC市場の拡大に伴い、そのニーズに合う宅配資材などを強化しております。また、飲食店の料理をデリバリーする「Uber Eats」のようなサービスをはじめ、フードデリバリー市場が拡大しています。そこで、飲食店がデリバリーのときに必要な食品包材にも力を入れていく予定です。


注力している商品


「オムニチャネル化を実現しやすい」ことが決め手に

――「2018年6月にECをリニューアルオープンした」ということですが、その背景や目的について教えてください。

小嶋:弊社のECは、ecbeingさんとは別のパッケージを使って2013年頃から5年ほど「商い支援」というサイトを運営していました。これはショッピング機能がメインのシンプルなECだったのですが、2016年頃から社内で「オムニチャネル化構想」の検討をはじめて、その中でのECの役割として“ご購入いただくチャネル”だけではなく、“お客さまにとって有益な商品や情報を発信するチャネル”、つまりは“WEB上で弊社と接点を持っていただく集客のチャネル”に変えていきたいと考えました。


尾尻:オムニチャネル化構想は、2016年から2年ほどかけて、外部コンサルタントを入れながら社内で練ってきました。それと同時に、16年末にecbeingさんに声をかけて、2018年のECリニューアルオープンに向けて準備をはじめていったという流れです。

――オムニチャネル化を実現するパートナーとして、ecbeingを選んだのはなぜですか?

尾尻:弊社のオムニチャネル化構想は、EC、店舗、外商の3つを連携させて、お客さまに合った価値を提供することを目的としています。以前は、この3つが顧客データを別々に管理していましたが、今回のリニューアルに伴い顧客IDを統合しました。マーケティングのひとつの流れとしては、ECで新規顧客として会員登録をしていただき、ECや店舗で弊社の商品やサービスを知っていただくことで関係性を深めて、最終的には営業部隊にリレーションして、それぞれのお客様に合ったサービスをご提供していくプロセスを実現することを考えていました。今回、それぞれのチャネルで持っていた顧客データを統合するために外部パッケージのSalesforce製品を利用していたので、ecbeingさんの「外部システムとの連携がスムーズにできるところ」は大きな強みでした。


小嶋:あとはセキュリティレベルの高さと、バックオフィスのデモ画面を見せていただき、使いやすそうと思ったところもポイントでした。さらに言えば、コスト面の交渉も柔軟に対応していただけたところも大きかったです。


開発段階の苦労は「なかった」

――2016年末からecbeingとリニューアルに向けての要件などの打合せをはじめて、18年6月のオープンまで開発期間は約1年ですね。この間に苦労した点はありましたか?

尾尻:とにかくやることが多かったので、大変でした。今回は、ECリニューアルの他にも、新たにCRMとMAの構築、アプリの開発、それらのシステムとの連携など、1年半の間で同時に複数の大きなサービスの開発・構築工程がありました。ただ、ECに関しては、ecbeingさんと、ecbeingさんにご紹介いただいたシステムベンダーさんに入っていただいたおかげで、実現方法や技術的な部分を完全にお任せすることができました。全部の工程で考えると、オムニチャネル化構想自体を社内でつくりあげるのが最も大変な作業で、その構想を実現する段階からは、ご協力いただいたベンダーさんのおかげで大きな苦労はありませんでした。


志田:とはいえ、大がかりなプロジェクトなのでスムーズに進むように社内で体制は整えました。全体を見るプロジェクトマネージャーを立て、尾尻をはじめとする各部門の責任者もecbeingさんとベンダーさんとの打ち合わせには必ず参加するようにし、実際に手を動かす実働部隊にも「なぜこれを行うのか」「目的は何か」を個人レベルで理解するように社内でしっかり説明するようにしました。

――今回、特に力を入れたリニューアルポイントはどこですか?

志田:ECに関しては、「選びやすい!買いやすい!EC」にすることにこだわりました。例えば、検索機能ではecbeingさんの機能だと前方一致の制限があるのですが、外部検索エンジンを組み合わせて、お客様がほしい商品に簡単にたどりつけるようにしています。また、お客様の属性に合わせて商品をレコメンドできるイベント機能を使って、お客様がより良い商品に辿り着けるようにしているところもポイントです。


小嶋:他には、SEO、CVR対策を盛り込んだのはもちろんですが、オムニチャネル化構想を実現するために、店舗や営業担当への送客の仕組みもお客様に使いやすいように配慮をして作り込みました。店舗検索機能でお近くの店舗を探しやすくして、店舗ページではInstagramからの連携で、新商品や利用シーンなどを画像で紹介するようにしています。


店舗検索機能


ECと店舗の相乗効果が出ている

ECと店舗の相乗効果が出ている

――2018年6月に無事にリニューアルオープンを迎えましたが、社内、社外からの反応はいかがですか?

小嶋:お客様からは「見やすくなった」「商品を探しやすくなった」という声を多数いただいています。そこは私たちが目指していたところなのでうれしいですね。あとは社内の運用面も大幅に効率化されたと思います。


志田:例えば、リニューアル前のサイトはキーワード検索が完全一致をしないといけなかった、登録するキーワードの量がとてもたくさんありましたが、今回のリニューアルでそこの工数が大幅に減ったので助かっています。また、ある商品の販売が終了したときは、後継商品が表示されるようになったので、お客様も困惑することなくお選びいただけます。また、私たち社内の人間も「この商品の後継品は何だっけ?」というときに、この機能を使って簡単に調べられるので助かっています。

――リニューアル後のECの目標を「2023年3月期までにEC顧客件数50万件、EC売上 50億円の達成」を目標とされていると聞きました。オープンしてまだ1年弱ですが、現在の進捗度合いはいかがですか?

尾尻:今はまだリニューアル前のECサイト「商い支援」の会員様を移行しているステップなので、目標達成のための準備段階です。ただ、EC化率は3%から7%にアップし、売り上げも、リニューアル後は昨年同月比で150%程度で推移している月もあり、順調です。また、店舗は50万人の会員をハウスカードで管理しています。その会員をアプリに移行し、そのデータを顧客データベースにスムーズに移行していきます。その後、事前に打ち出したオムニチャネル化構想の通り、デジタルマーケティングなどを活用してお客様に合った価値を提供し、目標に向けて進んでいく予定です。

――売り上げが150%で推移しているのは凄いことですね。その要因を御社ではどのように分析していますか?

小嶋:まずは、とにかくECでセッションを獲得するために、地道にSEO施策をしてきたことは大きかったと思います。あとは、ECの名前を「商い支援」から「シモジマオンラインショップ」に変えたことです。以前のサイトは、弊社が運営しているサイトとわからないお客様も多かったと思いますが、リニューアル後は「シモジマ」を看板に掲げたことでブランド力がアップし、店舗からの送客もしやすくなりました。また、アプリではイベント情報などを発信しているので、店舗の来店客数も増えるという店舗とECの相乗効果が表れています。


尾尻:現在、営業部門ではecbeingさんとは別のパッケージでクローズドのサイトを運用しているのですが、今後はそのサイトもecbeingさんにまとめる計画もあります。それによりEC・店舗・営業の顧客連携をスムーズに完成させる予定です。


目標は「がっちりマンデー!!」出演!

――今後、新たに追加予定の機能などがあれば教えてください。

尾尻:最近、Uber Eatsさんとコラボをはじめたこともあり、「visumo」を入れる予定です。というのは、飲食店はインスタグラムを見て「うちもこういう器を使って料理を盛りつけたい」と思っても、それがどこの会社の何という食品包材かわからないんですね。リボンや箱などのラッピングも同じです。そういったお客様のお困り事に対して、インスタグラムとvisumoを連携させることで、商品の利用シーンをビジュアルで見ていただき、「この器はシモジマオンラインショップで販売している商品」と認知してもらえるようにしたいと考えています。


志田:あとは、お客様の商売を支援するためのコンテンツを充実させていく予定です。私たちはECのタグラインを「商売繁盛をがっつり支援!」としているように、お客様の商売が繁盛するための支援をすることが役割だと考えています。その結果として、弊社の商品を使っていただく機会も増えるわけです。では、どういった形で商売繁盛を支援していくかと言えば、例えば弊社には長い歴史の中で培ってきた「お客様の客単価を上げるラッピング」などのノウハウなどがたくさん蓄積されているので、ECのコンテンツとして公開していこうと思っています。

――ありがとうございました。では最後に、これからecbeingを使ってECをスタートする、またはリニューアルする企業に向けてアドバイスや注意点をお願いします。

尾尻:優秀なシステムベンダーに入っていただくことです。実現したい要件とecbeingの機能を的確にすり合わせができ、場合によっては要件変更のアドバイスもしていただける。そんなベンダーさんが入れば、実現に向けて、早く、安く、トラブルなく構築できると思います。


小嶋:あと、関係ありませんが1つ言わせてください。我々のひとつの目標に、TBSの人気番組「がっちりマンデー!!」に出ることがあります。タグラインを「商売繁盛をがっつり支援!」にしているのも、番組名を参考に考えました。ご関係者の方がいらっしゃいましたら、お気軽にお声掛けくださいますようよろしくお願いします!


尾尻:私からも1ついいですか? ecbeingを利用しているお客様にはシモジマオンラインショップで「ecbeing特別特典」を検討しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください!



――



株式会社シモジマ マーケティング部 部長

尾尻新吾(おじり しんご)


株式会社シモジマ マーケティング部 EC運営課 課長

小嶋一弘(こじま かずひろ)


株式会社シモジマ マーケティング部 EC運営課

志田泰子(しだ やすこ)



シモジマオンラインショップはこちら



●取材・文:廣田喜昭


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