バックオーダーとは？

BtoBのECサイトでバックオーダーを実装するメリット・デメリット

バックオーダーとは

まず、バックオーダーは何かというところから解説していきます。

バックオーダーとは？どのようなシーンで活用されてる？

バックオーダーとは、在庫が切れている商品を注文可能にしておき、注文があった場合は在庫が入り次第発送するという仕組みのことです。入荷待ちになっている注文そのものを指す場合もあります。特にファッションブランドや家電量販店などで活用されています。
日本の通販では、在庫切れの状態で商品を注文することはできないものが多いものの、海外の通販サイトではバックオーダーは広く浸透しています。なお、バックオーダーは、BtoCに限らず、BtoBのビジネスでも行われています。

バックオーダーがあれば、注文者は在庫の再入荷を待たずに予約することができ、在庫を逐一確認する手間が省けます。一方で、いつ在庫が入荷するのかが不明瞭なため、希望納期がある場合は注意が必要です。バックオーダーで注文しても、○月○日までにほしいといった要望には間に合わない可能性が十分にあります。

バックオーダーは実装するべき？メリットとデメリット

続いて、バックオーダーを実装することによるメリット・デメリットを運用者・顧客それぞれの目線で紹介していきます。

バックオーダーを実装するメリット

バックオーダーのメリットとしては、大きく以下の2点が挙げられます。

1.在庫切れによる機会損失のリスクを軽減（運用者・顧客双方）
バックオーダーを実装する最大のメリットは、在庫切れによる販売機会の損失を防げる点です。顧客が「欲しい」と思ったタイミングで在庫がなくても注文を受け付けられるため、他サイトに顧客が流れてしまうリスクを減らすことができます。もちろん注文してから入荷待ちになるため、急ぎの顧客には対応できないということは理解しておきましょう。

2.在庫リスク・コストの低減（運用者）
在庫を確保しておくには倉庫や保管スペースが必要なため、その分のコストが発生します。ただしバックオーダーなら在庫を最小限に抑えられ、売れ残りリスクや倉庫費用を削減することが期待できます。理論上は全く在庫を持たずに注文を受けてから仕入れることもできます。

3.取り寄せ注文で利便性向上（顧客）
顧客側としても、在庫切れ商品を取り寄せ注文できる点が大きなメリットです。再入荷のタイミングを都度チェックしたり、問い合わせをしたりする手間が省け、商品を確実に予約できる利点があります。

バックオーダーを実装するデメリット

バックオーダーを実装する際は、デメリットも理解しておく必要があります。以下2点のデメリットを把握したうえで実装すべきか検討しましょう。

1.顧客満足度や信頼度の低下リスク（運用者・顧客双方）
バックオーダーは注文から商品到着まで時間がかかるため、納期が分からなかったり入荷が遅延したりすると顧客の不満や不安が増します。最悪の場合、信頼を失い他社に顧客が流れてしまうことも。納期の情報開示や進捗連絡など、顧客が安心できる仕組みづくりが欠かせません。

2.管理業務の複雑化（運用者）
バックオーダーの運用には、注文ごとの発注管理や納期管理、顧客からの問い合わせ対応など、在庫販売以上に複雑な業務フローが求められます。発注管理が不十分だと、発注過多や発注不足によるトラブルも発生しやすくなります。

3.収益の不安定化（運用者）
注文を受けても商品が入荷できなければキャンセルが発生し、その分売上も不安定になります。入荷遅延やキャンセルが重なると、逆に赤字となるリスクもあるため、すべてをバックオーダーで対応するのは危険です。

バックオーダー導入時の注意点・対策

1.納期や入荷予定の情報を積極的に開示し、顧客の不安を最小化しましょう。
2.在庫・発注・納期の管理体制を強化し、業務フローの複雑化に備えることが必要です。
3.バックオーダーと在庫販売をバランスよく併用しリスクを分散させましょう。

まとめ

自社サイトにバックオーダーを実装することによるメリットは大きいですが、同時にデメリットもあるということを理解しておきましょう。なお、ecbeingが提供するBtoBサイト構築サービスでは、ECサイト構築にあたってバックオーダーを実装したいという要望にも対応しています。
こちらのページでは、お客様からのご要望に応じてバックオーダーの仕組みを実装している事例を紹介しています。バックオーダーを含めたBtoBのECサイト構築に興味がある方は、ecbeingまでお気軽にご相談ください。