生成AIで欠かせない最新技術「ベクトル検索」とは?
ベクトル検索について
ショッピングサイトを利用する時に「探したい物はあるけど、検索ワードが出てこない...」「うまく言葉にできない...」と言う経験をしたことはありませんか?
実は「夏っぽいズボン」「楽ちん掃除道具」と言うあいまいな内容でも検索を可能にする技術があります!
従来の検索方法
従来の検索方法では「楽ちん掃除道具」と検索した際に、検索した言葉が説明文に直接含まれているものしか表示されませんでした。
・「楽ちん掃除道具」→ 商品説明に「楽」や「掃除道具」が含まれている場合に表示
・「楽ちん」→ 説明文に「簡単」や「easy」と記載されていた場合は表示されない
AIを活用した「ベクトル検索」
ベクトル検索を使用することでAIが検索した言葉に似ている商品を表示してくれます。
・「楽ちん掃除道具」→ 商品説明に簡単に掃除できることが記載されている類似商品が表示
・「時短」「らくらく」などの別の言葉でも検索可能
ベクトル検索は文章だけではありません
ベクトル検索は「文章」以外にも「画像」や「音声」なども検索することが可能です。
例えば「去年買った服に似ている商品を探したい」という時に写真をアップロードするだけで似ている商品を見つけることができるようになります。
ベクトル検索の基本的な仕組み
AIが理解できる形に変換
ベクトル検索の最大の特徴は、商品情報をAIが理解できる形に「変換」することです。
文章はもちろん、画像や音声など、さまざまな種類の情報を変換できます。
変換されたデータは、もとの意味や特徴をそのまま保ったまま、AIに理解しやすい形になります。
検索の仕組み
ベクトル検索をする際、AIは以下のような手順で似ている商品を見つけます。
1. 商品情報をあらかじめAIが理解できる形に「変換」
2. 入力された検索キーワードや画像をAIが理解できる形に「変換」
3. 変換したデータを比較して、似ている特徴の持つ商品を表示
これにより「単語や文章の意味」を考慮した検索が可能になります。
実用例
ベクトル検索はECサイト、チャットボット用データなどの様々な場所で活用できます。
ECサイトでは商品の特徴や雰囲気から商品を探し出せるようになり、画像検索では「この雰囲気に近い商品」と言う曖昧な条件で検索が可能になります。
チャットボットでは過去の似たお問合せを類似度検索を使用して探し出し、回答用のデータとして使用することも可能です。
おわりに
AIを活用したベクトル検索は、「夏っぽいズボン」「楽ちん掃除道具」と言うあいまいな内容でも検索を可能にする技術です。
当社の検索エンジン「Lightning Search」にも採用されており、ECサイトやチャットボットなど、幅広い用途で活用されています。