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ECサイト制作の手順や費用を解説!失敗しないためのポイントとは?

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ECサイト制作における、費用や手順を詳しく解説いたします。ベンダーの選定方法、V字モデルなど、自社ECサイトを制作する際に心がけるべきポイント・失敗しないための心構えを初心者の方でも理解できるようにまとめております。
ecbeingでは、1200以上のサイト支援実績と経験から、EC構築に関する最新情報や売上アップにつながる情報を随時配信しております!

広がり続けるEC市場で売上チャネルの拡大やブランディングの一環として、自社ECサイトをオープンしたり、現行のシステムからリニューアルをしようとお考えの事業者が増えてきております。しかし競合他社のECサイトが良いからと、自社でも慌ててECサイトを制作しようとすると、完成後に思っていたものと違う・・・という失敗に陥ることもあります
ECサイトはただ単に他の企業の真似をしたり、フォーマットにデザインを当てはめたりするだけでは思っていたサイトにならない場合があります。

今回は、失敗しない自社ECサイトを制作するために心がけるべき大きなポイントを確認していきます。


ECサイトがオープンするまでにかかる期間

ECサイトの構築には選定するシステムによりますが、ある程度の時間が必ずかかります。

ECサイトの制作、サイトオープンの目安

ECサイトの場合、
・最短でも通常は3か月程度
・多くのサイトの場合は5〜6か月
・規模の大きいECサイトの場合は7か月以上

サイトの制作に時間がかかる場合があります。

ECサイトは、店舗と連携、物流システムと連携など、ECサイトとしてのサービス拡充をより充実させていこうとするとつながるシステムも多くなり、連携するシステム等が増え規模は大きくなる傾向にある為、どうしても制作期間にも影響を及ぼしてしまします。
そのため、個人で商品を作り販売するような小規模の取引をおこなう方以外では、一般的に最低3ヵ月、ECを事業の柱として成長させていく場合は5か月以上の時間を要する場合が多いです。
もちろん、あえての計画として初めは小さな規模でオープンを目指し、その後機能を拡充しステップアップしていくことで本格的なECサイトを目指すというのであれば、オープンまでの構築期間は調整可能です。

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ECサイト制作が伸びてしまう落とし穴

また、スケジュールに関してはサイトの規模だけではありません。
スケジュールは3か月で想定していたのに、実際には6か月かかってしまった・・・。
いわゆるスケジュールの遅延によってスケジュールが想定以上にかかってしまうケースも存在します。
実際サイト制作のスケジュールが遅延してしまうのはどういう理由が多いでしょうか?

実はスケジュールの遅延の多くの理由がサイトオープンに対する準備期間の不足が理由なのです。



2016年プロジェクトにおける納期状況と遅延理由実績集計値


これは弊社で実際にスケジュールの遅延が発生したケースをまとめた内容となりますが、スケジュール遅延のほとんどが、
・要件がまとまらない
・デザインの制作遅延
・導入準備不足

この3点にまとめられるのです。
特に、要件がまとまらないという点と導入準備不足(準備期間中に商品の準備や運用準備が間に合わない)のこの2つは事前にしっかりと以下をサイト制作に入る前に決定しておくことが重要です。



サイト制作スケジュールにおける違い


  • ECサイト制作に取り掛かる前に必ず決めておくべき3か条
  • あらかじめ課題の洗い出し
  • 体制と役割分担を明確にする
  • 自社で行う作業と時間を明確にする
これらの対策を実施することで予定通り進める事が出来ます。

ECサイトの制作手順とは

ECサイトを制作していく為には必要な手順とやらなくてはならない事が複数存在します。
それぞれ順番に解説していきます。

手順1)ECサイトの新規制作なのかリニューアルで制作するのか?

ECサイトを制作する際、既存のECサイトが既にあるのか否かという点が重要になります。

新規でECサイトを制作する場合

新規でECサイトを制作する場合、以下のような観点の構想を事前に検討する必要があります。


・商材

まずはなによりどのような商材を販売するか。という点です。
販売する商材によって、得手不得手があるシステムや販売方法が異なる場合も多くあるので、自社で様々な商材を取り扱っている場合でもしっかりとまずはどのような商材をECサイトで販売していくのか。この点はとても重要です。
例えば野菜と家具を同時に販売しようとしても配送の考え方や家具の搬送、温度帯・賞味期限等考えなければならない点が全く異なります。
また、なんでも売っているよりはより専門性の強いこだわりの商材等他のECサイトとの差別化を図っていく点でも商材の選定はとても大切です。


・ターゲットとなるユーザー層(ペルソナ)

商材が決定した後、次に考えるべきはどのようなユーザーが制作するECサイトのメイン顧客となるのか。という点です。
これはサイトのデザインや販売方法にも大きく影響しますし、ターゲットを見誤ってしまうと売上金額にも大きく影響を及ぼす可能性があります。
ターゲットとなるユーザー層を明確にして、そのうえで次に検討すべき販売方法を決めていきましょう。


・販売方法

商材とメインターゲットの想定が決定したら次にどのような販売方法をとるのかを検討していきます。
例えば、20代の女性がメインのコスメの場合、商品購入時にもう1つお試しのコスメを同梱する。等ターゲットによって施策は異なります。
商材によっては定期購入に向いている商材等、商材×メインターゲットで販売方法の幅を検討してみてください。


・その他

配送方法や送料など、ECサイトとして必要な最低限の情報を事前に整理しておきます。

既存のECサイトがある場合

既存のECサイトがある場合は、新規でECサイトを制作する際に実施するプロセスは  既に実施済みと仮定します。
その場合はずばり、現状の課題の整理、今後実施したいこと(今実施できていない事)これらをしっかりと整理していくことが重要です。
この課題の洗い出しはECの制作を検討する担当者だけでなく、お問い合わせ担当、責任者、商品登録担当の人などECに関わるあらゆる人の意見をまず出すことが重要です。
そのうえで、「優先度」「分類わけ(課題、売上増施策、業務改善)」をしっかりつけていきます。
もちろんすべてが解決すればよいのですが、すべてを100点満点で満たす仕組みを目指すとなるとそれは大きなコストと時間がかかってしまう場合があります。
なので、我慢できる点と絶対変えたい課題を明確に区分けしていくことが重要です。

手順2)システムベンダーの選定が非常に重要

ECサイトを制作するにあたりシステムベンダーなどにECサイトの制作を依頼することが多いと思いますが、特にこのECサイト構築ベンダーの選定が非常に重要となります。

そこでこのシステムベンダー選定のポイントをいくつかお伝えいたします。

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1. 評価軸を可視化する

ECサイト構築ベンダーが提供するECシステムの基本機能やカスタマイズの対応範囲、セキュリティへの対策、費用、さらにそのベンダーの企業規模や開発人数等をプロジェクトメンバー全員が客観的に比較できるように、可視化した比較表を作成することが重要です。

ここを曖昧にして選定を進めてしまうと評価する軸がブレてしまい、結果費用や個人の感覚で業者選定をすることになり、取り返しのつかないことになるケースが実際に選定フェーズでおきています。

  • 2. フロント・管理画面のデモンストレーションを見る

ECサイトを制作したとしても、ECサイトを運用する際に管理画面が操作しにくかったり、UIが悪くなり業務効率が悪くなった、となってしまうと本末転倒です。システム業者の選定の際には運用担当者を同席させ、フロントや管理画面のデモンストレーションをしっかり見て、運用イメージを掴むことが非常に重要です。

3. プロジェクトマネージャーの対応を見る

実際の窓口は営業担当者が行うことが多いと思いますが、重要なのは業者側のプロジェクトマネージャー(開発者)です。このプロジェクトマネージャーの対応が良くなかったりすると、ECサイトの制作・構築において要件が叶えられなかったり、対応が遅れたりして自社のECビジネスにおいて致命的なことになりかねません。

  • 4. 会社の実績や体制を見る

業者の実績や体制をしっかりみることも重要です。競合他社や同業者のECサイト構築・制作実績があるところはそれだけECの知見もありますし、実績をもとにプロジェクトを進めることができます。

プロジェクト対応の体制も非常に重要になります。始まってみると実はベンダー側のプロジェクトメンバー体制の人数が少なく、要望に中々対応してもらえないということも多くあります。プロジェクト開発メンバー、営業担当など、万全の体制で望んでくれる業者を選定しましょう。

手順3)プロジェクトの成否は要件定義にかかっている

ECサイト制作においての「要件定義」とはECサイトの制作をしたい事業者側と、システムベンダーとの間で各種要件と業務の「適合部分(フィット)」および「乖離部分(ギャップ)」を確認し、あるべきECサイトの姿を認識の差異なく明確にすることをいいます。

具体的に例えると、まずシステムベンダーが自社のECシステムの標準機能とEC事業者側の標準業務のプロセスを照合し、適合(フィット)している部分と乖離(ギャップ)を抽出します。適合していない場合は、標準機能をうまく使って適合させたり、カスタマイズを行い新しい機能をつくったりもします。

要件定義での失敗は取り戻せない!V字モデルとは?

要件定義での失敗は取り戻せない。V字モデル

【V字モデルとは】

システムの開発〜テスト〜リリースまでの流れにおいて、開発工程とテスト工程の対応関係を表したモデル。V字の左右を見比べることで実施される試験がどの開発内容を検証するテストなのかを示すことができます。


要件定義とは適合(フィット)している部分と乖離(ギャップ)を抽出すると説明しましたが、この「要件定義」で決定した後に「基本設計」→「製造・単体試験」と進んでいきますが、実は「要件定義」の内容を検証するのは要求どおりの運用ができるか?を検証する受け入れ試験で検証を行うことになるのです。

基本設計はいわゆる設計どおりに各機能が動くかを検証することになるので、結合試験でその検証を行う形となり、このV字モデルはそれをわかりやすく表現した図になります。


要件定義の失敗は最後までわからないケースがあり、最後の受け入れ段階で判明した問題は、プログラムの修正でリカバリできる問題ではなく、そもそもの大前提から見直しをかけなければならない、なんていうことになってしまいます。

また、要件定義が失敗(課題が残っている)しているということは、その失敗した要件に基づき基本設計>製造と連続性をもって工程はすすんでいくので、取り返しがつかなくなってしまうのです。


よって要件定義中に少しでも違和感があった場合はその芽から目をそらさず、しっかりと向き合い対処する事が後々の成否につながるのです。

合わせて、なにを要件定義のゴールにするか、要件定義の検収条件などをスタート前にベンダー側としっかり合意し進める事が重要です。

また、要件定義で問題が発生した場合やスケジュールが大きく遅延するなどの異常事態が発生した場合は、現場だけの問題と捉えず「会社」 対 「会社」の深刻な問題として取り組む意識を持つことも実は課題解決にはとても有効です。

どうしても現場でなんとかしよう。という思いが働いてしまいますが、大きく舵を切りなおしたりするには、組織や経営判断が有効です。勇気をもって申告するという事もプロジェクトマネジメントにおいてはとても重要な事です。

要件定義の黄色信号・赤信号

以下のようなケースは要件定義失敗の可能性を多分に含んでおりますので、要注意です。

  • 1. プロジェクトマネージャーの交代

よく失敗するプロジェクトの話を聞くと、ベンダー側のプロジェクトマネージャーが交代しているケースが多くあります。多いときは4〜5回も要件定義中に交代する。ということもあるようです。

プロジェクトマネージャーが複数回交代するという時点で異常事態です。

多くの場合交代するたびにプロジェクトマネージャーの質が落ちている。なんていうことも。

プロジェクトマネージャーが複数交代するような事態が起きてしまったらすぐに原因の解明と今後の進め方を今一度協議する必要があるでしょう。

  • 2.要件定義遅延

失敗するプロジェクトでは要件定義が予定通り終わらない。ということもプロジェクトマネージャーの交代とあわせてよく発生しているようです。

数週間の遅延であれば容認できるかもしれませんが、中には数ヶ月の遅延そしてリニューアル失敗。ということも発生します。

要件定義が予定通り終わらない場合はベンダー側だけでなく、事業者側の要件の整理や推進体制に課題があるケースもありますが、このようなケースでもアラートをあげていくレベルの緊急事態です。

  • 3.要件定義で終了

最終手段は要件定義でプロジェクトを終了させて、再度リニューアルの検討フェーズにもどるという決断も時には有効です。この判断はとても難しく、経営判断が必要になりますが、実は要件定義でその判断ができるということは、失敗に対するコストは最小限度で済むのです。

プロジェクトが進めば進むほど時間もコストも大きくかかっていくので、そのような判断をおこなえる事は結果的に会社にプラスになるケースもあります。

構築費用の目安と特長

上記でECサイト制作におけるポイントを手順に沿ってご説明いたしましたが、実際にサイトを制作するとなった時に構築する手段とそれによる費用・特長を一覧でご紹介いたします。


構築方法 初期費用 月額費用 特長
フルスクラッチ 数千万円〜 数十万円以上 自由に構築可能。
専門的知識が必要。
パッケージ・クラウド 300万円〜 10万円〜 機能・拡張性に優れている。
オープンソース 0円
(制作費等は除く)
10万円〜 無料で作成可能。
セキュリティは脆弱。
ASP・カート 〜10万円 〜10万円 低価格からの使用が可能。機能は限定される。
モール出店 0〜6万円 〜10万円 モール側ので集客に期待できる。
デザイン変更・機能は限られたもののみ使用可能。

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