
「商社、卸業態向けECソリューション」
卸売業のEC化を、FAX・電話からWeb受注へ移す手順で解説。卸特有の課題、必要な機能、出店方法の違いと事例を、受注業務の担当者向けに整理。
卸売業のEC化とは、電話・FAX・メールで受けてきた取引先からの注文を、Web受注(BtoB EC)に移していく取り組みです。受注の入力や確認の手間を減らせるほか、取引先は在庫や納期を確認しながら24時間いつでも発注できるようになります。
経済産業省の調査では、2025年の卸売業のBtoB-EC市場規模は145兆742億円(前年比12.6%増)、EC化率は43.9%(前年は40.3%)でした。卸売の取引の4割以上がすでに電子化されていますが、中小の取引先を中心に電話やFAXの注文も根強く残っています。
一斉に切り替えず、段階的に進めます。まず受注を手段別・取引先別に数え、取引先を移しやすい順に分けます。次に取引先ごとの価格や与信、ロットなどの商習慣と商品マスタを整え、既存の取引先向けのクローズド型サイトで少数から先行運用します。FAXの受け皿を残したまま並行運用し、移行率を毎月測りながら対象を広げていきます。
在庫や納期をいつでも確認できる、履歴から再注文できるといった取引先にとってのメリットを、取引先と接している営業から案内してもらうのが効果的です。株式会社日本電商様では、当初は営業から反対の声もありましたが、営業の協力を得て既存顧客向けのサイトから始め、1年以内に既存顧客の8割弱がアカウントを開設しました。FAXで届く注文はAI-OCRでデータ化するなど、移行期の受け皿も用意しておきます。
卸売のBtoB ECには、多くの取引先の取引先別の価格や与信、注文履歴が集まります。取引先ごとの権限設定で他社の価格や注文が見えないこと、取引先の担当者の追加・削除を管理できること、24時間365日の監視や脆弱性への対応、運用ベンダーの認証を確認します。大手の取引先からセキュリティ対策の状況を確認されることも増えているため、説明できる体制のベンダーを選ぶことも大切です。
卸売業のEC化とは、電話・FAX・メールで受けてきた取引先からの注文を、Web受注(BtoB EC)に移していく取り組みです。経済産業省の調査では、2025年の卸売業のBtoB-EC市場規模は145兆742億円(前年比12.6%増)、EC化率は43.9%で、卸売の取引の4割以上がすでに電子化されています。
一方で、中小の取引先を中心にFAXや電話の注文は根強く残っています。取引先に無理なく移ってもらう「移行の進め方」が、卸売業のEC化の成否を分けます。
本記事では、卸売業のEC化を難しくする課題、EC化の方法の比較、FAX・電話からWeb受注へ移行する7つの手順、必要な機能を、実際に移行を進めた企業の事例とあわせて解説します。
メーカーなどの生産者と、商品やサービスを販売する小売店の中間に入り、流通を円滑化させるための役割を担うのが卸売です。卸問屋とも呼ばれているこの事業の日本国内における総売上高は、経済産業省の調査によれば2025年に約330兆円となり、前年から増加に転じました。※1 卸売業のBtoB-EC市場規模も145兆742億円(前年比12.6%増)に拡大し、通販といったECでの取引が、その分野においてどの程度の規模を占めているのかを示す「EC化率」も、前年より増加して43.9%となりました。※2
卸売業のEC化率が増加した要因としては大手GMS、大手SMを中心に、流通BMSに代表されるEDI標準化が進められており、そのEDIの導入が進んでいるからであると推察されています。
※1※2:「令和7年度 産業経済研究委託事業 (電子商取引に関する市場調査)」P39より引用
| 大分類 | 中分類 | 2024年 | 2025年 | |||
| EC市場規模 (億円) |
EC化率 | EC市場規模 (億円) |
対前年比 | EC化率 | ||
| 建設 | 建設・不動産業 | 320,585 | 18.3% | 348,106 | 8.58% | 19.8% |
| 製造 | 食品 | 415,859 | 81.3% | 463,564 | 11.47% | 86.1% |
| 繊維・日用品・化学 | 497,193 | 56.2% | 510,530 | 2.68% | 58.9% | |
| 鉄・非鉄金属 | 335,717 | 50.6% | 334,164 | -0.46% | 53.1% | |
| 産業関連機器・精密機器 | 238,228 | 47.8% | 267,694 | 12.37% | 50.6% | |
| 電気・情報関連機器 | 504,055 | 76.6% | 544,587 | 8.04% | 78.5% | |
| 輸送用機械 | 833,263 | 88.6% | 918,769 | 10.26% | 92.6% | |
| 情報通信 | 情報通信 | 228,688 | 24.2% | 245,842 | 7.50% | 25.3% |
| 運輸 | 運輸 | 167,543 | 24.9% | 181,119 | 8.10% | 26.1% |
| 卸売 | 卸売 | 1,288,684 | 40.3% | 1,450,742 | 12.58% | 43.9% |
| 金融 | 金融 | 210,445 | 26.1% | 223,599 | 6.25% | 27.6% |
| サービス | 広告・物品賃貸 | 52,794 | 18.6% | 59,109 | 11.96% | 20.1% |
| その他 | 小売 | 41,999 | N/A | 43,100 | 2.62% | N/A |
| その他サービス業 | 9,018 | N/A | 9,946 | 10.29% | N/A | |
| 合計 | 5,144,069 | N/A | 5,600,870 | 8.88% | N/A | |
| 合計(その他を除く) | 5,093,052 | 43.1% | 5,547,825 | 8.93% | 45.9% | |
卸売業がEC化を進める主な理由は、次の3つです。
・受注業務の効率化:電話の聞き間違いやFAXの読み取りミスによる確認・訂正、基幹システムへの転記がなくなります。
・取引先の利便性:取引先は営業時間を気にせず、在庫や価格を確認しながら24時間いつでも発注できます。
・新しい取引先の開拓:営業が回りきれない遠方や小口の取引先にも、Webで商品を案内できます。
EC化のメリットと成功事例は「卸売業のEC導入メリットと成功事例3選」で詳しく解説しています。本記事では、ここから先の「どう進めるか」に絞って解説します。
卸売業は、メーカーと小売の間に立ち、多くの取引先とさまざまな条件で取引しています。そのため、EC化を進めるときには、次のような卸ならではの課題にぶつかります。
| 課題 | 内容 | 解決の方向 |
| FAX・電話への依存と、大手の取引先からの要請の板挟み | 中小の取引先からはFAXや電話の注文が多く届く。一方で、大手の取引先からはEDIやWeb受発注、購買システムとの連携を求められる | 取引先ごとに受け口を分ける。FAXはデータ化して取り込み、大手とはEDIや購買システムとの連携でつなぐ |
| 在庫の引当と納期回答の属人化 | 複数の拠点の在庫を突き合わせた引当や納期の回答が、ベテランの担当者の経験に頼っている | 複数倉庫の在庫を一元管理し、受注時に目安の納期を自動で示す |
| 分納・バックオーダーの多さ | 在庫のある分だけ先に出荷する分納や、入荷待ちの注文が当たり前で、出荷の調整と取引先への連絡に手間がかかる | 引当できる分を先に出荷し、入荷後に残りを自動で引き当てる |
こうした課題を残したままECサイトだけを用意しても、結局は電話やFAXでの確認が続いてしまいます。取引先の注文を受けるだけでなく、在庫・納期・出荷まで含めてWebで完結できるかが、卸売業のEC化のポイントです。


卸売業がECで注文を受ける方法は、大きく3つあります。目的と取引先に合わせて選びましょう。
| 項目 | 自社のBtoB ECサイト | 卸・仕入サイト(モール)に出店 | Web受発注システム |
| 主な目的 | 既存の取引先の受注効率化と、新しい取引先の開拓 | 新しい小売店への販路づくり | 既存の取引先との受発注のデジタル化 |
| 取引先ごとの価格・掛け率 | 細かく設定できる | サイトのルールの範囲内 | 設定できる製品が多い |
| 基幹システムとの連携 | 自社の業務に合わせて設計できる | 限られる | 製品によって異なる |
| 始めやすさ | 構築の期間と費用がかかる | 早く、少ない費用で始められる | 比較的早く始められる |
| 向いている卸 | 取引先が多く、商習慣が複雑。受注の効率化と新規開拓の両方を狙う | 新しい小売店を広く開拓したい | まずは既存の取引先の注文を電子化したい |
■ 卸・仕入サイトへの出店
小売店などが商品を仕入れるために使う卸売向けのECモールで、スーパーデリバリーやNETSEAなどがあります。初期費用や月額費用がかからず、売上に応じた手数料で出店できるサイトもあり、早く始められるのが利点です。一方で、取引先ごとの価格設定や基幹システムとの連携の自由度は、自社ECより低くなります。
>卸ECサイトからの仕入れ方法についてはこちら
■ 自社のBtoB ECサイト・Web受発注システム
取引先ごとの条件や基幹システムとの連携まで自社に合わせられる一方、サイトを作っても取引先に使ってもらえなければ、電話・FAXとの二重運用になり、かえって業務が増えてしまいます。そこで重要になるのが、次の章で解説する「移行の進め方」です。基幹システムに付いているWeb受注機能、BtoB EC、EDIの違いは「基幹システムのWeb受注とBtoB EC・EDIの違い」で詳しく比較しています。
Web受注への移行で最も多い失敗は、すべての取引先に一斉に切り替えを求めることです。操作に慣れない取引先が離れたり、結局FAXと電話が残って二重の運用になったりします。移しやすい取引先から順に、受け皿を残しながら段階的に進めるのが基本です。
電話・FAX・メール・EDIなど、受注の手段ごとと取引先ごとに、1か月分の件数を数えます。あわせて、1件の処理にかかる時間や、入力ミスが起きている箇所も記録しておきます。
件数の多い取引先から移すと効果が大きく、移行前の数字は、あとで効果を説明するときの基準にもなります。
取引先を、�@注文が多くWebでの発注に前向きな取引先、�Aその中間、�BFAXや電話を続けたい取引先、の3つ程度に分け、�@から移します。
大手の取引先でEDIや購買システムを使っている場合は、Web受注とは別の受け口(EDIや購買システムとの連携)で考えます。EDIの詳細は「EDIとは」をご覧ください。
取引先ごとの価格・掛け率、与信と締め日、ロットや入数、分納のルール、商品マスタ(品番・単位・画像)をWebで扱える形に整えます。電話やFAXのときに担当者が頭の中で補っていたルールほど、抜け漏れやすいので注意が必要です。
基幹システムとの連携方法もこの段階で決めます(ECと基幹システムの連携方法)。
また、2026年1月に施行された取適法(中小受託取引適正化法)では、取引条件を書面だけでなく電子的な方法で示すことも認められています。Webで受けた注文データは電子取引データとして保存する必要があるため、保存の方法もあわせて確認しておきましょう(発注とはで解説)。
まずは既存の取引先だけが使える会員制のクローズド型のサイトで、手順2の�@の取引先から使い始めてもらいます。実際の商品・価格で注文してもらい、価格の表示や注文の流れの不具合をこの段階で出し切ります。
取引先との関係を持っているのは営業です。営業が「自分たちの仕事が減る」「取引先に迷惑がかかる」と感じていると、移行は進みません。営業と業務の担当者でチームを組み、営業にとってのメリット(問い合わせや注文処理の手間が減る)を共有します。
取引先には、自社の都合ではなく、在庫や納期をいつでも確認できる、24時間発注できる、履歴から再注文できるといった取引先にとってのメリットで案内します。案内文と操作の手順書、問い合わせの窓口もセットで用意しましょう。
FAXや電話の窓口はすぐにはなくさず、並行運用の期間を決めて進めます。届いたFAXの注文はAI-OCRで読み取ってデータ化すれば、FAX中心の取引先との関係を保ったまま入力の手間を減らせます(FAX受注の電子化、AI-OCRとは)。
進み具合は「移行率(Web受注の件数÷全受注件数)」で毎月確認し、移行が止まっている取引先には営業から個別に声をかけます。
既存の取引先の移行が進み、運用に慣れたら、サイトを誰でも閲覧・会員登録できるオープン型やスモールB型に広げ、新しい取引先の開拓にも使います。
■ 実際の移行の流れ:株式会社日本電商様の場合
電設資材・設備機器を扱う総合商社の日本電商様は、手順4〜7の流れで移行を進めました。
| 時期 | 取り組み |
| 2024年 | 既存顧客向けにクローズド型のBtoB ECを新規構築。最初から「既存顧客の対応に慣れてからオープン化する」流れを想定 |
| 構築当初 | 以前使っていたシステムの使いにくさもあり、営業からは反対の声が多かった。注文処理を効率化したい業務担当者と営業でチームを組んで進めた |
| サイト公開から半年 | 既存顧客の6割弱がアカウントを開設し、オープン化のキックオフを実施 |
| 1年以内 | 既存顧客の8割弱がアカウントを開設 |
| 2025年 | オープン型に切り替え、新規顧客の獲得へ |
取引先に使ってもらえた理由として、日本電商様は、営業が実際にサイトを紹介して使ってもらうと「前のより使いやすい」とすぐに受け入れられたこと、そして在庫の有無や取り寄せ品かどうかをサイトで確認できるようにしたことを挙げています。

卸売ECでは、取引先ごとの条件や、在庫・出荷の複雑さをそのままWebに載せられるかが重要です。システムを選ぶときは、次の機能があるかを確認しましょう。
| 機能 | 卸で必要になる理由 |
| 取引先ごとの価格・掛け率、見せる商品の出し分け | 取引先によって卸値や扱える商品が違うため |
| 見積・価格交渉 | 発注前に見積書の提出や値引きの承認が必要なことが多いため |
| 掛け払いと与信管理 | 月締めの請求書払いが中心で、取引先ごとに与信の上限があるため(売掛とは) |
| 型番入力・CSVでの一括注文 | FAXの注文書と同じ感覚で、品番と数量をまとめて入れたい取引先が多いため |
| FAX注文のデータ化(AI-OCR) | FAXをすぐにはなくせないため |
| 複数倉庫の在庫と目安の納期 | 在庫の引当や納期の回答を、担当者の経験に頼らず示すため |
| 分納・バックオーダー | 在庫のある分だけ先に出荷する注文が多いため |
| 納期・出荷状況の連携 | 「納期はいつ?」「出荷された?」という問い合わせを減らすため |
| EDI・購買システムとの連携 | 大手の取引先から、自社の仕組みでの発注を求められるため |
■ ecbeing BtoBの対応
ecbeing BtoBは、1,600サイト以上のECサイト構築実績で培ったノウハウをもとにしたBtoB向けのEC構築パッケージです。たとえば、取引先の情報を法人と担当者の親子関係で管理し、得意先ごとの掛け率や見せる商品を設定できます。カートの商品から見積書を出し、管理画面から出精値引きをした金額で発注してもらうこともできます。法人ごとに月の与信額を設定し、超えた注文は受け付けない、近づいたらアラートを出すといった設定も可能です。型番の入力やCSVの読み込みによる一括注文、型番の途中入力で候補を出すサジェスト機能も備えています。
法人間の取引は企業ごとに運用が大きく異なるため、標準機能だけでは自社の業務に合わないこともあります。ecbeing BtoBでは、BtoBに特化した標準機能に加えて、各社の運用に合わせた機能の追加にも対応しています。
ecbeing BtoBのすべてがわかる!
ecbeing BtoB概要・事例まとめ資料
ecbeing BtoBの概要と各業界別の事例をまとめた資料です。
こんな人におすすめ
・ecbeing BtoBでどんな事が実現できるのか知りたい
・ecbeing BtoBに関する情報をまとめた資料が欲しい
・導入後どのような効果と変化が出たのか知りたい
・導入した企業の実際の声を知りたい

ecbeing BtoBで、FAX・電話中心の受注からWeb受注への移行を進めた卸・商社の事例をご紹介します。
電設資材・設備機器を扱う総合商社の日本電商様は、防災機器を中心に販売するBtoB ECサイトを、2024年にクローズド型で新規構築しました。電話などのアナログな受注業務の改善と、新規顧客の獲得の効率化が目的です。
当初は営業から反対の声もありましたが、業務担当者と営業でチームを組んで進め、営業が既存顧客を回ってサイトを紹介しました。その結果、既存顧客のうちアカウントを開設した割合は、公開から半年で6割弱、1年で8割弱に達しています。2025年にはオープン型に切り替え、新規顧客の獲得にも取り組んでいます。

配管機材を扱うイシグロ株式会社様は、ゼネコンやサブコン、商社など幅広い業種の取引先を持っています。これまで営業が対応してきた価格や在庫の確認、商品の案内をECサイトで行えるようにし、取引先の業態に合わせた機能を用意して利用を促しました。
その結果、3年間で売上は約2.2倍になり、ECの利用率は16%を超え、月50人分以上の工数を削減しています。


DULTON WHOLESALE SITE
インテリア雑貨のメーカーである株式会社ダルトン様は、従来運営していたBtoC向けECサイトに加えて、BtoB向けECサイト「DULTON WHOLESALE SITE」をオープンしました。これまでFAX7割、メール3割で受けていた注文をECでも受け付けられるようになり、取引先の利便性の向上と、運用業務の効率化につながっています。

卸売のBtoB ECには、多くの取引先の価格・掛け率・与信・注文履歴が集まります。これらがほかの取引先に見えてしまえば、取引そのものに影響します。
また卸売業はサプライチェーンの中間にいるため、大手のメーカーや小売から、セキュリティ対策の状況を確認される場面も増えています。経済産業省は、取引先の対策状況を★3・★4の段階で示す「サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度(SCS評価制度)」を、2026年度末頃の開始を目指して準備しています。
| 確認すること | 内容 |
| 取引先ごとの権限 | 取引先ごとの価格・掛け率・注文履歴が、ほかの取引先から見えない設定になっているか |
| 取引先の担当者の管理 | 法人と担当者を親子で管理し、担当者の追加・削除や権限の変更を確実に反映できるか |
| 監視と脆弱性への対応 | 24時間365日の監視、定期・緊急の脆弱性対応、第三者による診断 |
| 取引先への説明 | 大手の取引先から対策状況を確認されたときに、運用ベンダーの認証や体制を説明できるか |
■ ecbeing BtoBのセキュリティ体制
ecbeing BtoBは、ecbeingが自社で運用するEC専用インフラで提供しています。2005年からISMS認証(登録番号IS97670)を取得し、NIST CSF 2.0に基づく運用・監査、自社と外部のSOCによる24時間365日の監視、定期・緊急の脆弱性対応、第三者機関による定期的なセキュリティ診断を行っています。
詳しくは「ecbeingの強固なセキュリティ対策」をご覧ください。
卸売業のEC化とは、電話・FAX・メールで受けてきた取引先からの注文を、Web受注に移していく取り組みです。2025年の卸売業のEC化率は43.9%まで高まっていますが、FAXや電話の注文も根強く残っています。
EC化を成功させるには、すべての取引先に一斉に切り替えを求めるのではなく、受注の現状を数え、移しやすい取引先から段階的に移行することが大切です。商習慣と商品マスタを整え、営業を巻き込んで取引先のメリットを伝え、FAXの受け皿を残しながら移行率を確認していきましょう。
システムを選ぶときは、取引先ごとの価格や与信に加えて、在庫・納期・分納・出荷まで含めて卸の商習慣を載せられるか、そしてセキュリティ対策の体制を取引先に説明できるかを確認してください。
