AIエージェントとは?人間のように応答する自律型AIをわかりやすく解説!
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AIエージェントについて
皆さんはショッピングサイトをご利用の際に、
- 「自分にぴったりの商品をもっと簡単に見つけられたらいいのに」
- 「質問したいことがあるけど、AIチャットボットは役に立たないだろう」
と感じたことはありませんか?
そんなときに役立つのが、まるで人間の店員さんのように自律的に行動する「AIエージェント」です。今回は、このAIエージェントについてわかりやすくご紹介します。
AIエージェントとは
AIエージェントは、まるで実際のスタッフのように、お客様の質問に答えるために 「人間のように考え、理解し、行動できる」 システムです。
ただ単に答えを出すだけではなく、自律的に情報の検索や行動を行うことができます。専門的な操作や知識がなくても、自然な言葉でやり取りができるので、誰でも気軽に利用できます。
AIエージェントの特徴
1. お客様の言葉を「理解」する
AIエージェントは、人間の言葉を理解する技術(自然言語処理)を使って、お客様の入力内容を正しく把握します。専門用語でなくても、普段使う言葉で大丈夫です。
2. 自律的に調べることができる
従来のシステムでは、例えば商品検索をするときは利用者がカテゴリやキーワード、商品のサイズや色などを指定する必要がありました。しかし、AIエージェントはお客様の質問に基づいて 自律的に検索条件すら決定し、お客様の代わりに検索を行い、最適な回答を返します。
3. 情報を調べるだけでなく、実際にアクションもしてもらえる
ただ質問に答えるだけでなく、AIが何らかのアクションを行うことが可能です。また、AI自身が「どのアクションをすべきなのか」を判断することができるため、従来のシステムのようにルールベースではなく、AIが毎回どのような処理フローにするかを決定します。ただし、AIが思い通りのアクションを行えるようには、高度な技術を用いた開発が必要となる点に注意です。
【例】
- 注文のキャンセル
- 支払い方法の変更
- 問い合わせ
具体的な活用シーン
1. お客様の希望に合った商品をおすすめ
例えば、 「夏にぴったりの涼しいシャツが欲しい」 と入力すると、AIエージェントはお客様の言葉を理解し、適した商品をピックアップします。ただ単にキーワードで検索するのではなく、 お客様が求めている条件や好み を考慮して提案します。
【具体例】
- 「子供服はありますか?」
- (AIエージェントが「子供服があるかどうか」を調べ、判断する)
- 「はい、子供服はございます。具体的な色や素材の好みはありますか?」
- 「汚れ目立ちにくい色がいいかな」
- (AIエージェントが「汚れ目立ちにくい色」を判断し、その条件で検索する)
- (検索した結果をもとに、何と回答するか考える)
- 「はい、いくつかご紹介いたしますね!」
2. 注文の変更
高度に設計されたAIエージェントは、システムにアクセスすることもできます。
【具体例】
- 「さっきの注文の配送先を変更したいのだけど」
- (AIエージェントが、その顧客の最新の注文を検索する)
- 「はい、注文番号XXXの商品ですね。配送先をどちらに変更しますか?」
- 「東京都渋谷区◯◯に変更お願いします」
- (AIエージェントが、注文変更の情報をシステムに送信する)
- 「かしこまりました。変更の手続きが完了いたしました」
AIエージェントを導入する際のポイント
データの準備
AIエージェントが正確な回答を返すためには、AIが活用するためのデータの整備が重要です。いくら優秀なAIだとしても、 そもそも回答をするための情報がなければ、適切な対応ができません 。また、データがあるからといって、 データが整理されておらずAIが利用しにくい状態だと、AIの能力を最大限に発揮できません 。
人間で例えるならば、能力が高い新入社員が入ってきたとしても、会社の内部事情にアクセスすることができない、あるいは、データがあっても整理されておらず必要な情報が見つけにくい、ということがあると能力が発揮できないのと同じです。
このデータ準備は地味な作業ですが、データ準備を怠ると満足な結果が得られません。データ準備を疎かにして「 とりあえずAIが動く 」状態での性能検証を行い、AIに失望してしまうことで結果的にAI導入を断念してしまう企業も少なくありません。
AIの間違いを許容する姿勢
AIは人間と同じように完璧ではありません。時には誤った回答をすることもあります。 間違いを犯すから使わない、と安直に判断していてはAI活用は進みません 。
- AIが間違う前提として、それを人間がフォローした場合のコストも加味してAI導入前と比較するとどうなるのか
- そもそも人間もミスをしているはずで、それをフォローするのにどのくらいコストがかかっているのか
- 長期的に見て人間の育成コストが減るとすれば、投資分を回収できるのか
など多角的な視点で検討することが重要です。
当社におけるAIエージェントの取り組み
当社では、「AIデジタルスタッフ」にAIエージェントの技術を適用しています。お客様との会話を通じて、どんな条件で検索をすればよいかAI自身が判断し、自律的に行動し、回答を生成しています。
詳細な仕組みについては、下記の記事を参照してください。
AIデジタルスタッフの紹介
AIデジタルスタッフでは、商品検索機能以外にも多岐にわたる機能を提供しております。
これらの機能を活用いただくことで、業務効率化を一層推進することが可能です。皆様のご利用を心よりお待ち申し上げております。