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    アシックス商事が独特な商習慣に合わせた機能で業務効率化を実現
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アシックス商事が独特な商習慣に合わせた機能で業務効率化を実現
LINE・決済・レビュー・店舗等を通じた、お客様ファーストなマーケ戦略とは

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公開日:

1955年に “靴の街”神戸市長田区で靴資材の卸売商社として産声を上げたアシックス商事株式会社は、幅広い年代・様々なシーンに応じたスポーツ及びカジュアルシューズを国内・海外に向けて販売するアシックスグループのシューズメーカーです。
『快適な足元生活を支える』をスローガンに、現在も中価格帯商品が中心でありながら高い品質を維持してコストパフォーマンスの良い商品をお客様に届けるべく進化を続け、日々顧客目線での商品づくりに取り組んでいます。

ecbeingは、そんなアシックス商事株式会社様と2014年のECサイト「アシックス商事オンラインストア」オープン以来関係を築かせていただき、2022年1月に実施したECサイトのリニューアルにもecbeingのシステムをご採用いただきました。

今回はこのリニューアルプロジェクトに携わったアシックス商事株式会社 販売創造本部 DTC販売部 EC販売課 マネージャーの坂井 正延氏に、リニューアル以前のお話から今回のリニューアルの背景や得た効果、そして今後の展望についてお話しいただきました。

左から
アシックス商事株式会社 販売創造本部 DTC販売部 EC販売課 山田 直裕 氏
アシックス商事株式会社 販売創造本部 DTC販売部 EC販売課 マネージャー 坂井 正延 氏

1955年に “靴の街”神戸市長田区で靴資材の卸売商社として産声を上げたアシックス商事株式会社は、幅広い年代・様々なシーンに応じたスポーツ及びカジュアルシューズを国内・海外に向けて販売するアシックスグループのシューズメーカーです。
『快適な足元生活を支える』をスローガンに、現在も中価格帯商品が中心でありながら高い品質を維持してコストパフォーマンスの良い商品をお客様に届けるべく進化を続け、日々顧客目線での商品づくりに取り組んでいます。

ecbeingは、そんなアシックス商事株式会社様と2014年のECサイト「アシックス商事オンラインストア」オープン以来関係を築かせていただき、2022年1月に実施したECサイトのリニューアルにもecbeingのシステムをご採用いただきました。

今回はこのリニューアルプロジェクトに携わったアシックス商事株式会社 販売創造本部 DTC販売部 EC販売課 マネージャーの坂井 正延氏に、リニューアル以前のお話から今回のリニューアルの背景や得た効果、そして今後の展望についてお話しいただきました。

アシックス商事株式会社基本情報

<社名>
アシックス商事株式会社
<設立年月日>
昭和30年1月24日
<資本金>
450百円(2020年12月末現在)
<事業内容>
スポーツシューズ、一般シューズ、シューズ用資材の国内及び海外販売
<本社所在地>
兵庫県神戸市須磨区弥栄台3丁目5番2号

買い場の一つとしてオープンしたECサイトをリニューアルした目的

ECサイト開設当初からお考えになっていたECの戦略・方針について教えてください。

坂井氏:1998年頃からコーポレートサイトは開設していましたが、企業情報とカタログ的な商品情報を少し載せているだけのサイトでした。
2010年頃から大手モールを中心にEC経由の買い物が浸透し始めた中で、コーポレートサイトの在り方に課題を感じ、2014年にecbeingさんにご協力をいただきコーポレートサイトの刷新と合わせてECサイトを立ち上げました。

弊社は靴の卸しが本業なので、スタート当初はお住まいの近くに取扱店がないお客様に向けて弊社の商品をどこでも買っていただけるような“買い場の一つ”として提供するという立ち位置のサイトでした。

2022年1月に行ったリニューアルで解決したかった課題はどういったものがありましたか?

坂井氏:2020年の新型コロナウイルス感染拡大で緊急事態宣言が発令されるなど、お出かけがしづらい環境になってしまったことで靴を主商材として扱う弊社や取引先は大きな影響を受けました。
コロナ禍で生活様式や購買行動が大きく変化したことで実店舗での販売が厳しくなりましたが、その分ECサイトでの購入需要が高まりました。こうしたお客様の需要に合わせ、スピード感を持ってニーズに対応できるサイトへのリニューアルに踏み切りました。

リニューアルの際もecbeingを選定いただいた理由はどういった点でしょうか?

坂井氏:他社のシステムと比較・検討もしましたが、これまで長期間伴走していただいたことで弊社の課題を熟知してくださっている信頼感や、様々な周辺サービス(マイクロサービス)を含めて包括的にお任せできる安心感などもあり、引き続きecbeingさんにシステムのバージョンアップとリニューアルをお願いすることにしました。

また今回ecbeingのバージョンが最新になったことにより、QRコード決済など新たな決済方法や、ソーシャルログインなどお客様から求められる機能を短期間・低コストで実装できるようなりました。サイトリニューアルだけではなく、これらの機能を実装したことでサイトの利便性は大幅に向上したと感じています。

独特な商習慣に合わせた検索機能や独自の施策

御社のECサイトでは靴独特の商習慣に合わせた絞り込みができるようになっていますが、どのような経緯で現在のような分け方に至ったのでしょうか?

坂井氏:オープン当初はブランド軸で検索される方が多かったのでそこに合わせたデザインにしていたのですが、靴は性別や年代、ブランドなど様々な切り口から商品検索をされることが多いと考えてカテゴリ分けの切り口を変えました。
数ある商品の中からお客様がお探しの靴をいかに見つけやすくするという課題は、まだまだ改善の余地があるので今も試行錯誤しているといった所です。

商品のカート追加後のギフトラッピングへの導線や、「運動会特集」といったように時期に合わせてクーポンコードを利用した施策などを行っていますが、これらを行うようになった経緯とお客様の利用度合いを教えてください。


学校行事で使える靴特集

坂井氏:靴はサイズ感がとてもシビアですので、ギフトとしてご利用いただいているお客様はまだまだ少ないと感じています。ただ、弊社の商品は性別・年代を問わず幅広いお客様に使用していただける商品ラインナップを取り揃えており、いずれの商品も履きやすさや機能性にこだわっているので、まずは「一度履いていただきたい」という想いと、履いていただければお気に召していただけるという自信はあります。
ですので、弊社のサイトで普段から商品を買われている方だけではなく、父の日や母の日、敬老の日といった記念日、運動会などの季節のイベントに合わせてご家族向けにも利用いただけるように施策を強化している所です。

以前よりECサイトとは別にブランドサイトも運営されていますが、この目的や立ち位置、ECとの連携について教えてください。

坂井氏:弊社の商品は履きやすさや機能性にこだわっていますが、商品の外観だけではその辺りが十分に伝わりません。ブランドサイトでは、ブランドの特徴やこだわりなども含めたベネフィット、世界観をイメージしていただけるように心がけています。
また、ECサイトとブランドサイト相互で行き来しやすい導線を用意することで、どちらから流入してもお客様が求める情報に辿り着きやすくなるようなサイト作りを意識しています。

ユーザーの声を反映させたいということで、「ReviCo(レビコ)」や「visumo(ビジュモ)」などecbeingのマイクロサービスを導入されていますが、導入の経緯や役立ったことを教えてください。

坂井氏:企業からの発信するメッセージはお客様に響きづらいということもあり、実際に商品をご愛用いただいているユーザー様の生の声を伝えたいという想いからReviCoでレビュー促進、visumoでUGC活用を実現したいということで導入しました。

特にReviCoに関しては、導入後すぐにレビューの投稿数が数倍となり、お客様から直のご意見をいただけるようになったことで商品づくりへのフィードバックとして活用できたり、レビューを参考に商品を購入されたお客様から「レビューを参考に選んだらピッタリでした」など嬉しいお声をいただけたりといったメリットが生まれました。

通販での靴を購入はハードルが高いため、今でも不安をお持ちの方が結構いらっしゃると思います。ecbeingさんのマイクロサービスでこうした不安を少しでも解消できているのであれば、導入して良かったと思っています。


商品ページ内のレビューエリア【ReviCo】

御社ではECを通じて社内販売や職域販売を展開されていますが、活用状況を教えてください。

坂井氏:以前はとても煩雑な運用方法で社内販売の対応をしていたのですが、ECサイトの会員ランク機能を上手く活用することで解決できると考えて導入を進めていきました。
社内販売を進めていくうちに取引先企業様の福利厚生サービスとして提供することで売上に繋がるだけではなく、従業員様にも安く商品を購入いただけることで「Win-Winになるのでは?」という発想が生まれ、それから職域販売という形でもサービスがスタートして今では300社以上の企業様にご利用いただいています。

業務効率化とお客様ファーストの2つの面を実現したリニューアル

リニューアルによって商品のバリエーション登録がしやすくなったとのことですが、以前と比較してどのくらい効率が上がったなどの効果を含めて詳しく教えてください。


商品ページのサイズ・カラーバリエーション例

坂井氏:靴には一つの品番で色・サイズといったような複数のバリエーションが存在し、以前はそれを一つずつマスタ登録しなければなりませんでした。例えば5カラー8サイズの展開であれば、5×8で40件の登録作業が発生していました。 また、弊社では全カラー・サイズがキャンペーンの対象となるので、見せる用のイベント・キャンペーン用のページと二重でイベントを作成する手間がかかっていました。

今回のリニューアルでバリエーションからでもキャンペーンを適用させることができるというカスタマイズを加えていただきましたので、二重登録の手間の軽減やミスを解消させることができ、施策の準備が格段に速くなりました。

ECサイトと実店舗の連携に関わる機能も導入されていますが、それらの機能を活用して実現したいことを教えてください。

坂井氏:弊社にはAcureZ(アキュアーズ)という直営店が4店舗ありまして、リニューアルに伴い直営店の認知獲得と店舗送客に繋げることを目的に直営店の店舗在庫を表示する機能を追加しました。
現時点では直営店が少ないのでご利用いただけるお客様は限られていますが、今後店舗を拡大していく際にはお客様の利便性が高まる部分であると思うので、店舗取り置きや受け取り、店舗在庫出荷のような機能を対応できるようにしたいと考えています。


取扱店舗一覧

また、これまで直営店で会員になっているお客様にはECサイトでの会員登録をご案内していたのですが、リニューアルでLINE ID連携を実現したことで会員登録が非常に簡単になりました。以前は店頭での会員登録は時間がかかるということで敬遠されることもありましたが、LINE ID連携を実装したことで会員登録率が上がってきています。
LINEはメールと比べて開封率が非常に高く、リアルタイムな反応を得られるので今後はMAと連携しながら店舗ごとのイベントやタイムセール等のセグメント配信を検討しています。


アシックス商事公式 オンラインストアLINE ID連携

決済手段が増えたことで以前と比較して使用される決済の割合に変化などはありましたか?

坂井氏:リニューアル以降、注文手続きの際にAmazon Payのリンクが出るようになった影響もあるかとは思いますがAmazon Payの利用率が飛躍的に増加し、今ではクレジットカードと並ぶくらいの利用率になったと感じています。
その他にもPayPayや楽天Pay、Paidyを導入したことで、お客様の利便性を上げるということだけではなく、それぞれの決済会社独自の会員向け施策を活用して弊社サイトへの送客増加や売上拡大に繋げられています。


カート画面(Amazon Pay表示)

トップページや商品詳細にデザインも一新されていますが、見せ方などで意識したことを教えてください。

坂井氏:一言で言うと「お客様ファースト」ということを意識しました。サイトに訪問されるお客様はブランド指名で来られる方、利用シーンに合わせた靴をお探しの方など…お客様によって目的や商品の探し方は千差万別ですので、多くの商品の中から目的の商品にいかに少ないステップで辿り着けることを意識して、「シンプルで迷わないサイト」に改善しました。
商品に辿り着いた後も、「どんな商品なのか」「いつ届くのか」「返品できるのか」といったようなお客様が求める情報をしっかりお伝えして購入時の不安を払拭していだたくと共に、スマートフォンからもカートに商品を入れやすいUIに改修していただきました。

またデザイン改修におけるecbeingさんの対応に関しても、プロ目線から改善提案を数多くしていただいたことで、こちらが求めていただいた以上のものになりました。弊社からの無理難題にも真摯にご対応いただきご苦労されたかとは思いますが、運用がかなり楽になるなど良いものが出来上がったと思っています。

リニューアルで大幅な業務改善に成功

リニューアルによって得られた効果などを教えてください。

坂井氏:リニューアルで返品処理の部分のカスタマイズも加えていただきました。これまでは返品発生時の返金額やポイントの計算に非常に苦労していましたが、キャンペーンやクーポンの適用状況を考慮して返金額や返還ポイントを自動計算される仕組みを導入したので返品業務にかかる時間が大幅に軽減できました。

また、これまで新聞や雑誌に掲載からの注文はコールセンターで受けて、Excelデータにまとめたものを複数名の弊社スタッフが代理注文を行い、チェックの作業も含めて大変な労力がかかっていました。
注文インポート機能を実装していただいたことで、これまで何十時間もかかっていた作業が入力データの確認・整備を含めて数十分程度の短時間で注文の取り込みが完了し、お客様のお手元に届けるまでの時間も大幅に短縮することができました。

今後の展望

今後ecbeingを活用して取り組んでいかれたい構想や、戦略をお聞かせください。

坂井氏:弊社では性別・年代問わず幅広く使っていただける靴を取り扱っていますので、お子様からお年寄りまでご家族の皆さんに弊社商品をご愛用いただくことで足の健康を支えていきたいと考えております。
また公式サイト・ECサイトは、そんな皆様に向けた情報発信の場であり、メーカーとしてお客様と直接コミュニケーションが取れる数少ない接点でもあります。今後、さらに直営店を含めてオムニチャネルも強化しつつ、店舗でもECサイトでもお客様一人ひとりと丁寧なコミュニケーションが取れるサイトにしたいと考えております。

そして将来的にはブランドのファンサイトを作ってecbeingの周辺サービスでもあるCMS『SiteMiraiZ(サイトミライズ)』でEC会員とは別に会員情報の活用や、visumoの店舗スタッフによる動画コマースやメディア投稿の発信でブランドの認知度や直営店を知っていただくきっかけ作りをしていきたいと思っています。

これからECを構築したい方や、ECのリニューアルを検討している方にアドバイスがあればお願いします。

坂井氏:ecbeingさんは様々な業種・業態のECサイトの構築実績を数多くお持ちで、どんな課題や要望にも応えていただけるので、絶対に企業の成長戦略の力になっていただけると自信を持って言えます。また、担当いただいているスタッフの方には時には厳しいご意見もいただきますが、それも一緒にECサイトを成長させたいという想いの表れであると感じており、活発に意見を交換できるパートナー以上の仲間だと思っています。

加えてサービス面でもECカートだけにとどまらず、ReviCoやvisumoといったECサイトに必要な周辺サービスをマイクロサービスという形で多く展開されているので必要に応じて拡充できる点も魅力だと思います。

業種・業態問わず安心して利用できるサービスですので、これからECサイトを始める企業様も乗り換えを検討されている企業様も候補の一つとしてご検討されてみてはいかがでしょうか?



――
アシックス商事株式会社
販売創造本部 DTC販売部 EC販売課 マネージャー
坂井 正延 氏


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●取材・文:塩見 駿介、加藤 麟太郎




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