リアル店舗で大切にしている「宝探し感」をECサイトでも表現

スタッフがこだわりをもってセレクトした雑貨やウェアを販売するブルーブルーエ。2014年から1号店の渋谷店の在庫を販売するという位置づけでECサイトをはじめ、2018年にはさらにECを成長させるためにリニューアルを行った。

そこで今回は、ブルーブルーエジャパン株式会社 EC営業部 部長の安江正彦さんと、副部長の野中智美さんに、ecbeingを採用した背景と、リニューアル実施の感想を聞いた。

ブルーブルーエ 基本情報

<社 名>

ブルーブルーエジャパン株式会社

<設立年月日>

1997年9月

<事業内容>

生活雑貨、インテリア用品、ステーショナリーグッズ、携帯小物、バッグ、服飾雑貨、衣料品、アクセサリー、スキンケア用品、食品、アンティーク家具・雑貨の販売

<従業員数>

708名

<資本金>

3,000万円

<所在地>

〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-13-3 メゾンドブルーエ

Tel: 03-5485-0888(代)


「宝探し感」を大切にしている雑貨店

「宝探し感」を大切にしている雑貨店

――最初に、ブルーブルーエさんがECサイトで販売している商品のジャンルと、その中でも特に力を入れている商品について教えてください。

野中:ECでは私たちがセレクトした生活雑貨から服飾雑貨、洋服まで幅広く取り扱っていて、商品点数はSKUで6千点ほどあります。特に注力している商品は、ウェア全般と、お客様からのニーズの高い犬のぬいぐるみなどの動物モチーフのものですね。ウェアと動物モチーフの雑貨で商品点数の約2割を占めています。

――リアル店舗で販売している商品とECで販売している商品には違いがありますか?

安江:ブルーブルーエは全国に約170店あり、店舗は全て統一したテーマでつくっているのではなく、各店で独自に仕入れられる予算も設けられているので、地域の特性に合わせたお店づくりをしています。そのため、学生が多い街では学生向けの雑貨を多く扱うなど、店舗ごとに個性があるところが特徴です。ECも店舗と同様に「EC独自の商品」を仕入れていて、SNSでニーズが高いウェアや動物モチーフの雑貨などを揃えています。

――雑貨店は他にも多数ありますが、ブルーブルーエさんの「こだわりのポイント」を教えてください。

安江:特に他社は意識していませんが、私たちは「宝探し感」を大切にしています。常にいろいろな商品があって、新商品も毎日入ってくるので、買わなくても見るだけで楽しんでもらえることを心がけています。また、私たちはブランド推しをあまりしていなくて、「ブルーブルーエがセレクトしている」という打ち出し方をしているところも、こだわりのポイントです。


2018年に「お客様により身近なサービスを提供したい」と大幅リニューアル

2018年に「お客様により身近なサービスを提供したい」と大幅リニューアル

――ここからはECサイトについて詳しく教えてください。最初にオープンさせた時期と、その背景は?

安江:最初は実店舗をやりながら、ECで売上をプラスオンするというイメージで、「1号店の渋谷店の在庫をECでも買える」というスタイルでスタートしました。要はお店の在庫をECでも共有して販売している感覚で、当時はスタッフがお店でディスプレイされている商品を店内の端っこで撮影してECにアップしていました。


野中:ただ、そのスタイルは店舗とECどちらのお客様にも満足にサービスすることができないと気づいたんです。店内で撮影していると接客が満足にできなかったり、ECを利用しているお客様には店頭に並んでいる在庫しか提供できなかったりして。それで2015年頃にEC事業を確立させて、店舗とECを別々にすることにしました。

――2015年にECサイトを店舗と切り離して運営をはじめ、それから3年後の2018年にecbeingのパッケージでリニューアルをしていますね。これはなぜですか?

安江:ASPを使ってECを運営していましたが、「お客様により身近なサービスを提供したい」と考えたときに、ASPでは限界を感じました。たとえば、EC上にお客様のSNSの反応をアップすることで他のお客様の購買意欲を掻き立てるなど、もっとお客様と一緒に作るECにしていきたいと考えたんです。


野中:私たちは「お客様のために何ができるか」を考えたいのですが、ASPのECのときは在庫情報が基幹システムと連携していなかったので、いちいち確認するなど、さまざまな作業に追われてお客様に還元できないと感じていました。そこで基幹システムと連携させて作業をスムーズにすることで、もっとお客様に還元したいと思ったんです。


安江:さらに以前はコーポレートサイトとECサイトが別々にあって、それぞれが個性を出そうとしていました。でも、お客様はコーポレートサイトで主にショップリストを見ている状態でした。単純に、お客様目線で見たときにサイトが2つある必要はないと感じ、それならばECとコーポレートサイトを統一しようという話になりました。


リニューアル作業は「怖いくらいスムーズに進んだ」

リニューアル作業は「怖いくらいスムーズに進んだ」

――リニューアルのパートナーとしてecbeingを選ぶまでの流れを教えてください。

安江:何社かに話を聞いたのですが、私たちが大切にしている「お客様目線のEC」であることや、表現していきたいものを一番わかってくれたのが大きかったですね。他のベンダーは「CRMがこうで」というシステムの話が多かったのですが、ecbeingさんは私たちの思いに最も共感してくれたと感じました。


野中:うちの場合はECを運営するのがシステムの専門家ではなく、お店で働いていたスタッフなので、「システマチックな部分の良し悪し」よりも、「実際に私たちが毎日何をするか」を理解できるか、というところがベンダーを選ぶポイントでした。その点、ecbeingさんの管理画面は見やすくて、スタッフも直観的に使えました。一番、何をするかがイメージしやすかったですね。


安江:あとは、ecbeingさんはこれまでにつくってきたECサイトの数が多いので、「事例」が多いところも魅力でした。私たちと似た業態の店や実店舗とECを両方やっている会社の事例など、たくさん見せてもらったので、そういう意味でも完成した姿をイメージしやすかったです。

――ecbeingに決まってから作業がスタートして、オープンするまではいかがでしたか?

安江:じっくり話し合いながら進めたので、最初の打合せからオープンまで約9カ月かかりましたが、苦労したところは全くなかったですね。むしろ、こんなにスムーズでいいのかと怖くなったぐらいです。打合せではecbeingさんは何がやりたいかを聞いてくれて、「その場合はこうしませんか?」と、要望を聞き出したうえで提案をしてくれました。基幹システムとの連携は現在進行形で進めている段階ですが、現在できているものには大満足です。


野中:私たちは大きくリニューアルすることが初めてだったので、社内作業では大変なこともありました。たとえば、商品登録を型番単位からSKU単位に変更したので、登録数が数倍になり、さらに写真のトリミングなどの作業もあったりして。ただ、ecbeingさんとのやり取りに関しては、プロに乗っかるという安心感のもと、何も問題なく最後まで進みました。


ECを「お客様が楽しむ場」にしていく

ECを「お客様が楽しむ場」にしていく

――今回のリニューアルのこだわりのポイントを教えてください。

野中:シリーズものを見せる「コレクション機能」にはこだわりました。ここは数人のスタッフが自由に商品紹介をするコンテンツで、「このスタッフがおすすめしている」とスタッフの色を強く出したかったので、投稿者の欄をつくってブログっぽいレイアウトに変更しています。


安江:おすすめ商品(レコメンド)や新商品(ニューアライバル)のコーナーは以前のサイトにもありましたが、商品を並べて紹介するという一般的なスタイルで、「わかりやすいけど形式的」と感じていました。その点もリニューアルの際には店舗と同様に「宝探し感」を出したかったので、レコメンドやニューアライバルの上に「Web限定アイテム」、「再入荷アイテム一覧」などのさまざまなコンテンツを設けて、ユーザーが気になったところに寄り道できるようにつくりこみました。ecbeingのパッケージを使うと、日々のコンテンツの入れ替えも私たちだけで簡単かつ自由にできるので、そこもうれしいポイントですね。


野中:「visumo」もこだわったところです。現在、お客様と一番コミュニケーションしやすいSNSはインスタグラムだと思うので、visumoを使えることもecbeingさんの魅力でした。ブルーブルーエのECサイトはお客さんが買い物をするために見に来る場所じゃなくていいと思っていて、それよりもお客さんが楽しむ場所にしたいんです。visumoで他のお客さんの投稿写真がアップされると、購買目的ではなくてもサイトを見て楽しむことができるので、ここも大事にして頻繁に更新しています。

――こだわり満載でつくったECをオープンして、社内外の反応はいかがですか?

安江:コーポレートサイトと一緒になったので、「ショップリストが見やすくなった。使いやすくなった」という声が多いですね。visumoも盛り上がっていて、SNSにたくさん反応があるのもうれしいところです。あとは、ECで動物もののコンテンツを集めていると、お客様が普段関わっている他の動物関連コミュニティから新たなお客様を連れてきてくれたりして、狙っていた通り“コミュニティ”が形成されていっていると感じています。


野中:管理画面が本当に使いやすいので、お問い合わせの対応が簡単になりました。基幹システムとの連携はもう少し先ですが、連携されると作業がスムーズになって、さらにお客様に還元できると思います。最終的には、お客さんとスタッフの垣根を減らしていきたいので、どちらもただ同じようにブルーブルーエが好きな人の集まりで、お客さんとお客さんも繋がれるコミュニティができると楽しいですね。


かっこつけたECをつくるのではなく、お客様が求めるECに

かっこつけたECをつくるのではなく、お客様が求めるECに

――今後の展望についても教えてください。

安江:野中も言っていた通り、「ブルーブルーエを通して人と人が繋がる」ことを目指すのが大きなテーマです。うちの部署で言い続けているのは、「どうしたら儲かるかではなく、どうしたら喜ばれるかを考えよう」ということで、そこは忘れずにECの運営を続けていきたいですね。リアル店舗は目の前にお客様がいるので接客するのが当たり前ですが、ECはお客様よりも作業になってしまいそうになることがあるので、それは絶対NGにしています。


野中:ブルーブルーエは商品数が多いのがメリットですが、商品名を具体的に出していないので、現状では検索しづらい部分があります。そういうところも、お客様に求められているものに合わせていく予定です。「お客様のために何ができるか」を考える時間は無限につくれるので、今後の基幹システムの連携で作業をコンパクトにして、もっと考えて実行していこうと思います。

――ありがとうございました。最後に、これからEC事業をはじめる企業にアドバイスをお願いします。

野中:私たちの場合は、「効率化を求めず、常にお客様目線で何をすべきか」、「どうしたら儲かるかではなく、どうしたら喜ばれるか」という原点に立ち返ることが大事だと思いました。ECもかっこつけたもの、きれいなものをつくるのではなく、泥臭いことをやりながら、お客様が求めているサイトをつくっていきます。


――


安江正彦(やすえ まさひこ)

ブルーブルーエジャパン株式会社 EC営業部 部長


野中智美(のなか ともみ)

ブルーブルーエジャパン株式会社 EC営業部 副部長


●取材・文:廣田喜昭


・サイト:https://www.bleubleuet.jp/shop/default.aspx

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