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インバウンドマーケティングに効果的なWeChat(微信)とは?

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更新日:   公開日:

中国で最大のシェアを誇るソーシャルメディアWeChat(微信)をご存知でしょうか。LINEやSkypeのようなコミュニケーションツールのひとつでありながら、決済サービスとしても活用できるアプリで中国人の生活に必要不可欠な存在です。

今回は、WeChatの持つ機能や集客につながる利用方法について見てみましょう。

WeChatとは?

WeChatは、中国に本拠を置く大手IT企業テンセント(騰訊)が2011年にリリースした無料のメッセージアプリで中国国内のみならず、全世界にユーザーを増やし続けています。PC・スマートフォンでの利用が可能で、中国では日常メッセージのほとんどがWeChatで行われています。

WeChatの主な機能

ユーザー数が多いだけでなく、高い利用率を誇るWeChatは基本的に日本No.1のメッセージアプリLINEと似たアプリですが、独特の機能を持ち合わせています。


@ボイスチャット機能

WeChatのメイン機能のひとつといえるのがボイスチャット機能です。スマートフォンに向かってしゃべるだけでメッセージを送信できるボイスチャット機能は、漢字表記でテキストを打たなければならない中国人には特に人気です。


AWeChat Pay機能

WeChatはメッセージアプリとしての機能だけでなく、QRコードをかざすことで決済が可能なPay機能を備えています。モバイル決済が主流となっている中国では、スーパーやコンビニ、公共交通機関のチケットや病院の支払いまで、実に幅広い場所でWeChat Pay機能が利用されています。


LINE PayとWeChat Payの違いは銀行口座から直接支払うことができるか否かという点です。LINE Payではアプリにチャージした分のお金しか使えない一方で、WeChat Payではアプリ内にお金が入っていない場合でも、6ケタの暗証番号を入力すれば銀行口座のお金を使って支払いが可能です。


ユーザーがWeChat Pay機能を利用するには本人確認として氏名と中国の銀行口座番号、暗証番号を登録しなければなりません。日本人がWeChat Pay機能を利用する場合、中国の銀行口座を持っていない人がほとんどのため、VISAやMasterなどの国際クレジットカードでも本人確認ができます。

ただし、クレジットカードで本人確認を行った場合には銀行口座から直接送金できないため注意が必要です。また、現時点ではWeChat Payにチャージしたお金は中国大陸内でのみ利用可能となっています。


一方、企業が店舗にWeChat Payを導入する場合、WeChat Payの導入支援を行っている企業に申し込みをします。審査に通過後、決済アプリをダウンロードすればWeChat Payの利用を開始できます。


Bシェイク機能

WeChatのシェイク機能はLINEの「ふるふる」という機能と同じく、スマートフォンを振って友人を追加したいときに使う機能ですが、それだけではありません。


たとえば、お店の中で流れている曲が気になったときにシェイクすれば曲名を教えてもらえます。さらに、スマートフォンをシェイクすることでテレビ番組に参加したり、CMに出てきた商品の情報を受け取ったりできる機能もあります。

WeChatの公式アカウント

WeChatには個人アカウントと企業の公式アカウントがあり、公式アカウントは3つの種類に分かれています。ここでは公式アカウントの種類と開設方法をご紹介します。

購読アカウント

個人、企業ともに開設でき、主にユーザー向けの情報発信をメインとした公式アカウントです。ユーザーに対して1日1回を限度にメッセージを送信できます。

サービスアカウント

企業のみが開設できるアカウントです。ユーザー管理や、メニューを設置することでユーザーを企業のWebページに誘導しサービスを提供することもできます。

ユーザーへのメッセージは1ヵ月に4回送信できます。

企業アカウント

企業や民間組織が開設できるアカウントです。購読アカウント、サービスアカウントと異なり社外PRのためのアカウントではなく、メンバー管理や情報共有など、主に企業もしくは組織内のコミュニケーションツールとして使用します。

公式アカウントの開設方法

現在、WeChatにより認可された国と地域にある企業であれば海外ライセンスによってWeChat公式アカウント開設の申請を行うことが可能となっており、日本も認可を受けた国に含まれています。とはいえ、WeChatの公式アカウント開設は非常にハードルが高く手間のいる作業です。開設には約2〜3ヵ月を要すると考えておきましょう。


また、日本の企業が公式アカウントを申請する場合の注意点もあります。日本の企業はサービスアカウント以外のアカウント申請ができず、アカウントの名称を一度決めたら変更できません。公式アカウントの紹介文は変更可能です。


WeChatの公式アカウントには中国向けと海外向けがあり、海外向けの公式アカウントは中国国外のサーバー上に設置されるため、中国のユーザーからは情報を閲覧できないという特徴があります。中国のユーザーに向けたアカウントを設置したい場合は、中国のビジネスパートナーとともにジョイントベンチャーを設立する、もしくは中国の現地法人に代理で申請を行ってもらう必要があります。


そのほかに、中国のサードパーティー企業と連携するという方法もあります。この方法であれば、連携先の企業が持つ中国国内のビジネスライセンスを活用して中国向けの公式アカウント開設を申請できます。

インバウンドマーケティングに欠かせないWeChat

WeChatは単なるメッセージアプリではなく、キャッシュレス化が進む中国にて今や欠かすことのできない決済インフラのひとつです。日本を訪れる中国人の数は年々増加し続けており、2020年の東京オリンピックに向けて今後も増加し続けるといわれています。


そのため、訪日中国人を対象としたインバウンドマーケティングとして店舗へのPay機能導入や公式アカウントの開設など、WeChatを最大限活用することが訪日中国人の顧客を獲得する必須条件となるでしょう。


訪日中国人のインバウンドマーケティングに力を入れたいと考えている企業は、WeChatを有効活用してみてはいかがでしょうか。

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