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ネットショップ開業を成功させるための準備・知識を解説

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公開日:

これからネットショップを開業したい!というみなさまに、ネットショップを開業するための基本知識から、必要なもの、ネットショップの構築事例などをご紹介します。ecbeingでは、1200以上のサイト支援実績と経験から、EC構築に関する最新情報や売上アップにつながる情報を随時配信しております!

インターネット上で商品を販売するネットショップですが、今は誰でも簡単に始めることができるようになっています。
消費者向けのネットショップ市場は17兆円を超え、多くの中小企業や個人事業主がネットショップを開業して売上を拡大しています。

ではネットショップを開業させ、成功させるにはどうすればいいのでしょうか?
これからネットショップを開業したい!というみなさまに、ネットショップを開業するための基本知識から、必要なもの、ネットショップの構築事例などをご紹介します。


ネットショップと実店舗の違い

まずはネットショップと実店舗の違いを理解しておきましょう。
両者は「商品を販売する」ということでは同じですが、ショップの構え方や集客、販売方法に違いがあります。

  • ネットショップ
  • サーバー上にショップを構える
  • スマホやパソコンを使い、インターネット経由で訪問する
  • ショップ(サイト内)のページで商品を探す
  • カートシステムに商品を入れる
  • クレジットカードや代引きで決済をする
  • 商品が配送される
  • 商品が自宅に届く
  • 実店舗
  • 路面や百貨店・モールにショップを構える
  • ショップに足を運ぶ
  • 店内を歩いて商品を探す
  • 買い物かごに商品を入れる
  • レジでお金を払う
  • 商品を持ち帰る

このようにショップに訪問して商品を選び、商品を販売するという流れは同じです。
ネットショップはインターネット上でしか見ることができない仮想店舗なので、スマートフォンやパソコンを使ってショップでお買い物をするということになります。
このような違いがあるため、ネットショップを開業するためには、実店舗とは違う開業方法になります。
ネットショップを開業する際に、まずはネットショップの種類と仕組みを理解しておく必要があります。それについて詳しく解説します。

ネットショップの種類と仕組み

まずはネットショップと実店舗の違いを理解しておきましょう。
両者は「商品を販売する」ということでは同じですが、ショップの構え方や集客、販売方法に違いがあります。

ショッピングモール型(ショッピングモールに出店・出品する)

ショッピングモール型というのは、「楽天市場」や「アマゾン」、「Yahoo!ショッピング」などを指します。
このような場所でネット販売をするには、ECショッピングモールといわれる「楽天市場」に出店したり、「Amazon」に出品することで、ネット販売をすることができます。
楽天市場などのショッピングモールの一番のメリットは、なんといっても集客力です。百貨店の中にショップを出店するようなイメージなので、集客は百貨店の力で行ってくれます。
ショップのデザインはテンプレート化されているので一からサイト構築をする必要がなく、簡単に作ることができます。
ただし、独自の機能のカスタマイズやデザインで独自性を出すことはできません。
初期費用は比較的安価なのですが、月額費用は高くなります。
ネットショップの利用料金や追加サービスの料金、売上に対する手数料などがかかるため、売上が高くなるほど費用が大きくなってくるのです。

自社サイト型(独自ドメインのECサイトを構築する)

自社サイト型とは、企業や個人を含む自社のネットショップのことです。
サイトデザインから提供するサービスまで、自由なネットショップの構築ができることが、一番のメリットです。好きなデザインや機能をカスタマイズし、お客様により良いサービスを提供するサイトを構築できます。
ただし構築するプラットフォームの選定から決済システムの導入まで、自社で導入しなければなりません。
またショッピングモール型と違い、モール側が集客をしてくれるわけではないので、SEO対策やインターネット広告など、売上を伸ばすための「集客」施策が必要です。
ネットショップの月額費用はシステム利用料や保守メンテナンスなど比較的安価なのですが、構築するプラットフォームによっては、初期費用に数千万円以上かかる場合もあります。
ネットショップの種類に関しては「ECサイトとは?種類や運営方法まで徹底解説」を御覧ください。 それでは『自社サイト型』のネットショップの開業について、詳しく説明していきます。

自社サイト型ネットショップ構築サービスの種類

構築方法 初期費用 月額費用 拡張性
(カスタマイズ)
製品例
ASP 〜10万円 〜10万円 不可 ・Makeshop
・FutureShop
オープンソース 0円
(制作費等は除く)
10万円〜 可能 ・EC-CUBE
パッケージ 500万円〜 10万円〜 可能 ・ecbeing
・コマース21
クラウドEC・SaaS 300万円〜 10万円〜 可能
(一部制限あり)
・メルカート
・エビスマート

ネットショップを開業するためには、構築するサービス(システム)を選ぶ必要があります。

・ASPカートシステム
・オープンソースシステム
・パッケージシステム
・クラウドシステム


提供するサービスや売上目標の規模にもよりますが、上記のサービス(システム)を選び、ネットショップを構築していきます。
それでは各サービス(システム)を詳しく説明します。

ASPカートシステム

メリット デメリット
・自動アップデート可能
・導入費用低価格
・拡張性が低い

最も手軽にネットショップを開業できるのが、このASPカートシステムです。
ASPとは『アプリケーションサービスプロバイダ』の略で、アプリケーションをネットワーク経由で提供する事業者を指します。
ASPカートシステムは、プログラムやハードウェアなどは一切用意する必要がなく、インターネット環境さえあればネットショップを構築することができます。
システム会社から事業者や個人向けにアプリケーションをレンタルするような仕組みになっており、インターネットを介してネットショップ開業に必要なプラットフォームを利用することができます。

メリットとして、ASP事業者側でソフトウェアとハードウェアを管理してくれるため、常に最新の状態(自動アップデート)が保たれます。
また共通のプラットフォームを多くの事業者・個人などが利用し、個別にネットショップのシステム構築を行わないため、導入費用も無料のものから月々数千円のものなど低価格でECサイトができるのも特徴です。

ただ、デメリットとして共通のプラットフォームの為、外部システムとの連携やフロントや管理画面(バックオフィス)の拡張性(カスタマイズ)が低く、独自のネットショップを構築するということが難しいです。

関連記事:ECシステムの構築は「パッケージ」と「ASP」どっちが良いの?

オープンソースシステム

メリット デメリット
・デザインやシステム連携の自由度高い
・ライセンス費用なしで構築可能
・不具合や障害があった際には自社の責任で対応
・技術者が必要
・セキュリティ面に不安有り

続いては「オープンソースシステム」のご紹介です。
オープンソースは企業や個人が開発した一般公開されているプログラムでライセンス費用がかからず、基本的なネットショップを構築することができます。
国内で最も有名なオープンソースは『EC-CUBE』というもので、このプログラムを利用・カスタマイズしてネットショップを構築できます。
ベースとなるプログラムに手を加えていく方法なので、時間と費用を抑えることができ、デザインやシステム連携の自由度も高く独自のネットショップ構築を行うことも可能です。
ただし、開発にあたっては技術者が必要なこと、不具合や障害があった際には自社の責任で対応しなければならない点は考慮しなければなりません。

具体的にオープンソースは、実際には他社が作成したシステムを別の会社がそのまま引き継ぐ形なので、仕様面の理解、ソースをゼロからチェックする必要などがあり、現実的に完全に引継ぎで拡張を続けるのはとても難しいです。
技術力やセキュリティ面で知見がないベンダーがECサイトを構築してしまうと、システム障害や個人情報漏洩等の大きな問題に発展する可能性があります。ここ数年でも多くのオープンソースで個人情報の漏洩事故が発生してしまっているのが現状です。

近年ではミドルウェアと呼ばれるシステム稼働する環境でもオープンソースを利用しているケースが多くあり、実際に日本国内においても複数のECサイトで脆弱性による個人情報の漏洩事故が発生しています。
ミドルウェアへのセキュリティリスクへの対策を行うのは、構築ベンダーだけでは限界があり、企業としてもオープンソースの利用には特に慎重な判断が必要であるといえます。

パッケージシステム

ネットショップ必要な機能をパッケージ化したシステムが、「パッケージシステム」です。
パッケージシステムには最初からカート機能や受注・売上管理、顧客管理などECサイト運営に必要な機能がパッケージとして含まれており、パッケージを基本とした自社サイト独自のネットショップを構築できます。
システム会社がパッケージ化している基本機能に無いものはカスタマイズをして機能追加をしていくことになりますので、システム会社がパッケージしている機能が充実していればいるほど、構築に時間と費用がかからないというメリットがあります。
そのため、年商規模が比較的大きいECサイトから小・中規模まで、幅広くさまざまな企業に採用されています。

また、大手企業が採用されているパッケージでは、充実した機能性が評価されています。
パッケージの中でも必要最低限の機能しかもたないパッケージや、特定の業種に強いパッケージ、包括的に分析機能や売上を上げる施策等が豊富にあるパッケージなど様々な強みや違いがありますので、ECサイトを構築する際は、比較を行うことも非常に大切です。

関連記事:ECパッケージでシステム構築。最大のメリットは拡張性にあり!

クラウドシステム

最後に、「クラウドシステム」のご紹介です。
近年ASPカートシステムのメリット(自動アップデート)とパッケージの良いところ(カスタマイズ性)を併せ持った、クラウドシステムでネットショップ構築を行う企業が増えています。
ネットショップのサイトデザインから、外部システムとの連携まで、様々な機能が充実しているので、初めてECサイトを構築する企業におすすめのシステムです。

関連記事:クラウドECプラットフォームとは?ASP、パッケージとの違いを説明

「自社サイト型」でネットショップを開業するためには、上記で説明した4つのサービス(システム)を選び、構築する必要があります。

ネットショップ開業時の準備

上記で解説したサービス(システム)を選んだら、いよいよネットショップを開業するための準備を始めていきましょう。
ネットショップ開業の準備として、以下のような準備が必要になります。

  • 販売商品・ショップのコンセプトを決める
  • 決済方法を決める
  • 商品を撮影する
  • 梱包資材を用意する
  • 配送業者を決める
  • サイト・ページ設計を行う

それでは詳しく解説します。

販売商品・ショップのコンセプトを決める

まずはネットショップで販売する商品やショップのコンセプトを決めましょう。
ネットショップにコンセプト設定がされていないと、お客様がショップに興味を持っていただけず、長期的な売上を築くことができません。

具体的なネットショップのコンセプトとは
・商品の強み
・サービスの強み
・このネットショップで買うメリット
・お客様のターゲット


このようなコンセプトを決めておくことで、ネットショップの商品の訴求方法や、セールスコピー、その他マーケティングに活かすこともでき、長期的な顧客獲得ができるようになります。

決済方法を決める

ネットショップで非常に重要なのが、決済方法です。
消費者向けのネットショップでは、決済方法が多様であればあるほど、消費者が買い物をしやすい環境をつくることができます。

公開!ECサイト上位150社の決済手段とは?」で紹介しているように、ネットショップの売上上位150社の決済方法の数は、平均4.8個あり、売上が高いショップほど多数の決済方法を導入していることがわかります。

実はEC決済時の離脱率は高く、Baymard Instituteによると調査した37のECサイトの決済画面で、平均約70%の離脱率が見られたとの報告がありました。

決済をスムーズに行えるということはお客様へのサービス向上にもつながるので、適切な決済方法を導入しましょう。

関連記事:ECサイト構築時に導入しておきたい! 4つの決済方法とは

商品を撮影する

ネットショップでは、サイトに載せる写真が売上げアップに寄与します。
今ではどこのネットショップでも素敵な写真が掲載されているので、その準備にもコストや時間がかかります。
アパレルであればモデルの着用画像を撮影したり、物撮りでもロケで撮影をするなど、商材によっても欲しくなるような写真を撮影するのがポイントです。

梱包資材を用意する

ネットショップで商品が売れた場合は、配送を行うため、梱包資材が必要になります。
配送に使うダンボールをはじめ、梱包資材などを用意し、高品質なサービスを提供しましょう。

配送業者を決める

梱包資材の準備ができたら、配送業者を決めましょう。

国内でもメジャーな配送業者としては、
・ヤマト運輸
・佐川急便
・日本郵便
などがあります。
契約により配送料やサービスが異なることがあるので、自分たちにあった配送パートナーを選ぶようにしましょう。

サイト・ページ設計を行う

ネットショップはサイト上で商品を購入してもらうことなので、お客様にとって見やすく、お買い物をしやすいサイト設計をしましょう。
ネットショップを構築できるシステムであれば、ネットショップ向けのページ構成をつくることができます。
ネットショップの主要なページとしては、

・トップページ
・カテゴリーページ
・商品ページ
・ユーザーガイドページ
・特定商取引法に基づくページ
・プライバシーポリシー
・会社概要
・ブログページ


このようなページ構成が主になります。競合とするネットショップやECサイトを見ながら、自社に取り入れたいページ構成を考えましょう。

ネットショップ・ECサイトの構築事例

より良いネットショップを構築・開業するためには、世の中にある有名なネットショップを見て、試行錯誤していくことが重要です。
最後に、11年連続シェアNo.1のecbeingが構築したネットショップを商材ごとにいくつかご紹介します。

ファッション「株式会社SHIPS様」


有名セレクトショップと知られ、多数のブランドで商品を送り出している株式会社シップスは、1952年に東京・上野の創業からスタートし、1977年、銀座にシップス1号店をオープン以降、全国80店舗を超える直営店を展開しています。
ECにも積極的に取り組み、2018年11月にWebサイトをリニューアルオープン。コーポレートサイトとマガジンサイト、ネットショップを統合し、オムニチャネル化を推進している。

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食品「株式会社吉野家様」


1899年の創業以来、「うまい、やすい、はやい」というコンセプトの元で、味へのこだわりを守りながら進化を続けてきた株式会社吉野家様です。
新たな商品を生み出すことにも注力し、外食No.1のサービスの実現を目指して努力を重ねている。ecbeingが提供するクラウドECプラットフォーム「メルカート」で2018年7月にECサイトをリニューアルオープンしました。

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飲料「株式会社伊藤園様」


緑茶飲料の圧倒的トップシェアを誇る「お〜いお茶」をはじめ、「健康ミネラル麦茶」、「TEA’s TEA」、「充実野菜」など数々のヒット商品を手掛けてきた1966年創業の飲料メーカー、伊藤園様。
豊富な商品ラインナップの中でも、特にこだわっているのは祖業であるお茶で、茶葉づくりから加工、販売に至るまで自社で管理を行っており、自社のネットショップである「TEA SHOP ITOEN」のリニューアルを行っています。

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趣味・エンターテイメント「株式会社タニタ様」


タニタ様は “「健康をはかる」から「健康をつくる」へ” 企業としてメッセージを掲げ、同社はこのメッセージの通り、体組成計や血圧計などの“健康をはかる”計測機器を製造・販売するだけでなく、タニタ食堂やタニタカフェ、女性向けのサーキットトレーニングのフィッツミーといった健康を“つくる”ソリューションを提供する企業へと進化を続けている。
ECサイトは「健康はかりや」から2014年に「タニタオンラインショップ」へと、リニューアルを実施しています。

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法人取引(BtoB)「株式会社シモジマ様」


大正9年創業の株式会社シモジマは「包装用品を通じ、快適な社会づくりに貢献する」という経営理念のもと、新たなラッピング文化の創造や商品価値の向上に努めてきました。
リニューアル前のECサイトをオープンしたのは2013年。その後、大規模な「オムニチャネル化構想」を打ち立て、それを実現するために18年6月にecbeingでECサイトをリニューアルオープンしています。

シモジマ様お客様の声はこちら
シモジマオンラインショップはこちら

ネットショップの構築・開業まとめ

インターネット上で商品を販売するネットショップですが、今は誰でも簡単に始めることができるようになっています。
消費者向けのネットショップ市場は17兆円を超え、多くの中小企業や個人事業主がネットショップを開業して売上を拡大しています。
ネットショップを開業させるために悩むポイントとしては、どのシステム・サービスを使って構築するかです。

構築方法 初期費用 月額費用 拡張性
(カスタマイズ)
製品例
ASP 〜10万円 〜10万円 不可 ・Makeshop
・FutureShop
オープンソース 0円
(制作費等は除く)
10万円〜 可能 ・EC-CUBE
パッケージ 500万円〜 10万円〜 可能 ・ecbeing
・コマース21
クラウドEC・SaaS 300万円〜 10万円〜 可能
(一部制限あり)
・メルカート
・エビスマート

ecbeingでは誰でも簡単にネットショップが構築・開業できる、クラウド型システムである「メルカート」を提供しております。
ぜひメルカートの導入事例をご覧いただき、ネットショップ開業のイメージを高めてもらえればと思います。

クラウド型システム「メルカート」の導入事例はこちら




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