APIとは?ECサイトや自社サイトでの活用法

シェア ツイート
公開日:

Web業界にいるとAPIという言葉を頻繁に聞く機会があると思います。
ただ聞いたことはあるけど説明しろと言われると、1から10まで説明しづらい用語の一つだと思います。
今回はそもそもAPIとは何なのかということから、APIをECサイトに活用した事例などをご紹介いたします。

Web業界にいるとAPIという言葉を頻繁に聞く機会があると思います。
ただ聞いたことはあるけど説明しろと言われると、1から10まで説明しづらい用語の一つだと思います。
今回はそもそもAPIとは何なのかということから、APIをECサイトに活用した事例などをご紹介いたします。


APIとは

APIとは『Application Programming Interface(アプリケーション・プログラム・インターフェース)』の略で、アプリケーションの一部を共有するための仕組みです。
例えば、何かコンピューターでアプリケーションやプログラムを実装するためには本来コマンドを入力する必要があります。そういった技術や知識を要することをみんながみんなできるわけではないため、windowsやAndroidなどのOS(オペレーティングシステム)によって、クリックなどでプログラムの実装をできるようになっています。こういったこともAPI機能の一つです。

またプラットフォーム側の機能を外部から利用できる仕組みとも言えます。例えばGoogle Maps APIのようにウェブサイトにGoogle Mapsを表示することなどがあげられます。
なぜGoogle Mapsが表示されているのかが原理的に理解できていなくても、簡単に利用することができるように仕組みを提供するのがAPIです。

APIのメリット

APIを利用する上でのメリットは大きく下記3つあります。
・@開発コスト・工数の削減
・AAPI導入箇所を自動で最新情報に更新
・Bセキュリティ

@開発コスト・工数の削減

Google Mapsを例にすると、ホームページを作成する中で地図を表示させたいとなった場合、0からGoogle Mapsと同等のものを構築するのは物理的にもコストや工数がかかります。
また仮に開発できたとしてもメンテナンスの費用が発生してしまいます。
それをAPIで連携することによりそもそも開発しなくても、同等の機能を搭載したホームページを作成することができます。

AAPI導入箇所を自動で最新情報に更新

@と被る部分もありますが、自分で開発するにしろメンテナンスが必ず必要になります。
例えば@でも上げたGoogle Mapsでいうと、地図は日々変わっていきます。以前と異なる建物が建ち、その逆も当然短い間でも起こりえます。それを常に自社で確認して更新していくことは大変苦労します。
そういった更新をAPIの場合は自動で最新になったものを使用できるところが大きいです。

Bセキュリティ

APIによって自社で取り扱いに注意が必要な顧客情報を持たなくても、ソーシャルメディアで使用しているアカウントが流用できます。自社で持たない分、セキュリティ的にも安心ですしリスクを回避できると言えます。

Web APIについて

ここまでAPIについて説明してきましたが、Web APIの内容も含まれています。Google Mapsの例などは、まさにWeb APIで実現されています。
他の具体例として、AmazonのAPIを利用すれば、自分のWebサイトに売れ筋商品を最新で表示し価格なども引っ張って持ってくることができます。
FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSのAPIを利用すれば、WebサイトにSNS側で投稿した記事を連携し、表示することもできます。また「いいねボタン」や「シェアボタン」をWebサイト上に設置して、拡散することもできます。

APIの事例・活用方法

自分のアプリケーションからWebAPIを活用するには基本的にAPIキーを取得する必要があります。
APIは誰でも使うことができるため、セキュリティにも注意が必要です。そのため、APIキーを取得することでユーザーを認証し、ある一定の条件を満たしているとみなされます。

SNS

SNSに関しては「Web APIについて」でも触れましたが、投稿した記事をWebサイトに表示したり、拡散しやすくなっているだけではありません。
SNSの中でも特にTwitterは特定のハッシュタグに絞ってWebサイト上に表示することがあり、情報としては最新のものを見せる必要があります。そういった意味でいうとAPIを使用してリアルタイムに情報を公開することができます。
また、最近よく目にすることも増えてきたかとは思いますが、SNSのアカウントで会員登録を行うのもAPI機能の一環です。例えばECで商品を購入する際に住所を入力もしくは会員登録すると思います。楽天などのモールやAmazonで商品を購入するのであれば、すでに会員登録が済んでいたり、ネームバリューの影響もあり安心して会員登録される方もいらっしゃるかと思います。それがもし独自ドメインの自社サイトのECで商品を購入する場合、会員登録するのに個人情報的に不安を感じられる方もいらっしゃいます。
そういった中でSNSのアカウントで会員登録を行えるのは、購入の簡略化を行い単純にECのカゴ落ちを防ぐ対策の一環にもなるだけでなく、安心して商品を購入させるきっかけを作ることにも繋がります。

その他

ここまで導入のメリットを主に解説してきましたが、実際導入も簡単です。基本的にWeb APIの場合はソースコードを自分のWebサイトに追記すれば使用できるものもあり(Google Mapsなど)、htmlの言語などが使える方であれば埋め込みすることができます。

API具体例

具体的な一般的に提供されているAPIをいくつかご紹介いたします。

Google Maps Platform

言わずと知れた地図サービス「Google マップ」が提供しているAPIです。地図を見るだけでなく、ルートの確認や位置情報を検索することもできます。
サイト内に設置すれば、会社へのアクセスも表示することができます。
(参考:https://cloud.google.com/maps-platform/

Instagramプラットフォーム(旧Instagram API)

ユーザーのプライバシーと安全を保護しながら、消費者コンテンツを利用した各種開発を可能にするために2020年6月29日にInstagram APIから変更されましたが、「Instagram Graph API」と「Instagram Basic Display API」に新しく切り替わりました。
「Instagram Graph API」はハッシュタグやメンションのついた投稿の発見などができ、「Instagram Basic Display API」ではインスタグラムアカウントの基本的な情報(プロフィール情報、写真、動画、アルバム)を取得することができます。
(参考:https://developers.facebook.com/docs/instagram

Twitter API

サイトに自身のアカウントのツイートを表示したり、他人が自分のサイトについてツイートした投稿をハッシュタグなどで検索して情報を取得し表示したりできます。
(参考:https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/twitter-api

YouTube Data API

動画のアップロード、動画の視聴回数のデータを取得、特定期間の特定キーワードの動画公開数を検出、キャプチャ画像の取得など、動画やユーザーに関する情報を自動的に取得することができます。
(参考:https://developers.google.com/youtube/v3/docs/

まとめ

APIは導入自体も難しくなく、利用することで最新の情報を自分のWebサイトで知らせることができます。
またそれだけでなく、ECにおいても会員情報を簡約化して今まで購入に至らなかった人も購入させることができるシステムです。
普段API自体を意識してサイトを見たり、買い物をされている方は少ないかとは思いますが、いかに利用者に快適にサイトを使用してもらい、最新の情報を見てもらうかを意識する上でAPIは重要なシステムです。

最後に、弊社のECパッケージにおいてもSNSのアカウントでログインできる機能を搭載することができます。
ECをこれからはじめる方、リニューアルを検討されている方もご興味があればぜひお問い合わせください。




03-3486-2631
営業時間 9:00〜19:00