韓国のモール型ECサイト「クーパン」とは?

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ネット大国である韓国でオンラインショッピングをする時にここ数年でよく見かけるのが、韓国最大のオンライン小売業者「クーパン」が運営するモール型ECサイトです。
わずかな期間でここまで成長した経緯や特長をご説明します。

ネット大国である韓国でオンラインショッピングをする時にここ数年でよく見かけるのが、韓国最大のオンライン小売業者「クーパン」が運営するモール型ECサイトです。
わずかな期間でここまで成長した経緯や特長をご説明します。


クーパン (Coupang)とは?

クーパン (Coupang)は2010年に設立された韓国のeコマース企業です。韓国ユニコーン企業のひとつで、「韓国のアマゾン」を目指すモール型ECサイト「クーパン(Coupang)」を提供しています。
各企業も動向を注視しており、2018年11月20日には、ソフトバンクグループのソフトバンク・ビジョン・ファンドから20億ドル(約2256億円)の追加投資を受けると発表するなど拡大を進めています。

取扱商品は、食料品、日用品、ファッション、コスメ、家電、ベビー用品、家具など様々でAmazonを彷彿とさせる商品ラインナップです。
またクーパンはインパクトのあるキャンペーンを積極的に行うマーケティング戦略で国内における認知度を高めておりました。例えば、新規会員に対しサイト内で使えるポイントやクーポンを大量に配布するなど、今でいうPayPayやLINE Payなどがキャッシュバックキャンペーンを大々的に行っているのに近い施策を以前から行っており、利用者を増やしていました。

韓国のEC事情

韓国のEC市場規模は2018年時点で500億ドル、2025年には約1,020億ドルに達すると見込まれています。
日本同様、韓国においてもユーザーがモバイル端末でECを利用する傾向が強くなっています。いつでもどこでも、時間や場所の制約を受けずに利用できるスマートフォンでのEC利用はすでに主流となりつつあり、韓国の大手ECモールもモバイルユーザー向けのアプリを作成するなど、スマホやタブレットなどの利用に重きを置き始めています。
今や韓国は日本よりもEC化率が高く、ネットで商品を購入することが当たり前な環境を持っていると言えます。

またクーパンは韓国ECサイトの歴史の中でもわりと新しい部類に属しております。
現在韓国EC業界を牽引しているのが、オークション型ECサイト「Auction」と「G-market」、それを追うようにECモール「11番街」がシェアを広げています。
その後、ソーシャルコマースというソーシャルメディアとeコマースを組み合わせた流れが広まり始めることで「Tmon」「クーパン」「Wemep」などのECサイトが相次いで登場し、今も成長し続けています。

クーパン のサービス

そのような競合他社との差別化を図るためにもクーパンには独自のサービスがいくつかあります。

ロケット配送

そのうちの一つが「ロケット配送」と呼ばれる注文した商品が次の日には受け取ることができるというサービスになります。
約1億2000万種類以上の商品を販売している中で、自社のスタッフが配達する約400万種類の商品に対して「ロケット配送」ができます。
また、以前までは送料無料でしたが、現在はある一定の金額以上の購入で送料が無料にもなります。

ロケット配送を目的に、クーパンを利用する多くの消費者がいる中、夜11時に注文完了して寝ると、翌朝6時頃に発送され玄関先に荷物をおいといてもらうこともできる「超ロケット配送」というものもあります。
配送後は基本的にすぐにメールが来ますが、「超ロケット配送」は早朝や深夜に配送されるためすぐにメールが来ても睡眠を阻害してしまう可能性もあるため決まった時刻に一斉送信されます。

さらにクーパンの技術成長は加速しております。ロケット配送でいうと一日に100万箱を超え、そうなると受注処理にも負担がかかりますが、クーパンのクラウドプラットホームは配送量が普段の倍に増えるような級の需要増加にも対応ができる技術を持っています。

ロケットペイ

「ロケットペイ」とはクーパンの決済サービスです。
「ワンタッチ決済」など便利なショッピング経験を提供し、数百万人の顧客が毎年数兆ウォンをロケットペイで決済しています。

ロケットフレッシュ

「ロケットフレッシュ」は有料会員向けに提供する生鮮食品早朝配送サービスになります。
2018年にソウル瑞草区から開始し、その後ソウル全域、首都圏にも対象地域を広げ、大都市を含む地方にも拡大を進めています。有料会員の「ロケットワウ」専用サービスになり、午前0時(一部地域は午後8時)までに注文すれば翌朝7時までに配送されます。
ロケットワウの加入者は現在100万人を超えるといわれており、その中でターゲットとしては一人暮らしや共働き世帯を意識し、野菜・果物・肉類などの生鮮食品を取り扱っています。

まとめ

「クーパン」以外のECについても触れましたが、韓国では引き続きECの需要が伸びていくことが予想されます。
特にクーパンは韓国だけにとどまらず世界的な観点で見ても急成長しているeコマースと言えます。
ただし、ECモールが乱立している中でいかに他社との差別化、新しいサービスの提供、商品のアピール、マーケティング戦略等がどれだけできるかどうかでシェアは変わってくると思います。
何より今後もクーパンをはじめ、ますます活発化する韓国のEC市場からは目が離せません。




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