この記事の監修者
株式会社ecbeing
塩見 駿介
ECサイト構築プラットフォーム「ecbeing」・BtoB専用ECサイト構築プラットフォーム「ecbeing BtoB」をご導入いただいている企業のへの取材を通じて得た知識をもとに、EC構築・運用するうえで役に立つ情報や最新トレンド情報を発信。
東海旅客鉄道（JR東海）の事例について詳しくはこちら
記事を読む
ECサイトのコンテンツ制作で売上アップ！成功事例とポイント徹底解説
本記事では、ECサイトにおけるコンテンツ制作の重要性から、具体的な成功事例、そして今日から実践できる制作ステップまでを徹底的に解説します。コンテンツ制作でライバルと差をつけ、売上アップを実現したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
サクッと理解！本記事の要点まとめ
ECサイトのコンテンツ制作はなぜ重要？
ECサイトの売上を伸ばすには、単に商品を並べるだけでは不十分です。ユーザーにとって価値のあるコンテンツを発信することで、ブランドの認知度を高め、顧客との信頼関係を築き、最終的な購買に繋げることができます。
どんなコンテンツを作ればいいの？
商品の魅力を深掘りするブログ記事や動画、使い方を提案するSNS投稿、お客様の声を活かしたレビューコンテンツなど、多岐にわたります。重要なのは、ターゲット顧客が「知りたい」「面白い」と感じる情報を提供することです。
成功のポイントは？
「誰に、何を伝えたいか」という目的を明確にし、質の高いコンテンツを継続的に発信すること。そして、公開後は効果測定を行い、改善を繰り返すことが成功への鍵となります。
なぜ今、ECサイトにコンテンツ制作が必要なのか？
ECサイトにおいて、コンテンツ制作は単なる販促活動の一部ではなく、事業成長の根幹をなす重要な戦略です。商品写真とスペックだけが並ぶ無機質なサイトでは、価格競争に巻き込まれるだけで、お客様に選ばれ続けることは困難です。
お客様が商品を購入する際には、「この商品は自分の悩みを解決してくれるのか？」「このブランドは信頼できるのか？」といった様々な情報を求めています。その問いに答えるのが「コンテンツ」の役割です。
価値あるコンテンツを通じて、お客様との間に信頼関係を築き、「あなたのお店で買いたい」と思ってもらうこと。それがECサイトにおけるコンテンツ制作のゴールです。
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOとの違い
よく似た言葉に「コンテンツマーケティング」や「コンテンツSEO」があります。
■コンテンツマーケティング
ブログやSNSなど、価値あるコンテンツの発信を通じて見込み顧客を惹きつけ、ファンになってもらい、最終的に購買に繋げるという、より広範なマーケティング戦略を指します。
■コンテンツSEO
コンテンツマーケティングの一部であり、特にGoogleなどの検索エンジンで上位表示されることを目的とした手法です。ユーザーの検索意図に沿った質の高い記事を作成し、サイトへの流入を増やすことを目指します。
本記事で解説する「ECサイトのコンテンツ制作」は、これら両方の視点を持ち合わせ、ECサイトの売上向上という最終目標を達成するための活動と捉えてください。
コンテンツ制作がもたらす4つの強力な効果
戦略的にコンテンツを制作・発信することで、ECサイトは具体的にどのようなメリットを得られるのでしょうか。ここでは代表的な4つの効果をご紹介します。
効果①：ブランド認知の拡大
魅力的なコンテンツは、SNSでのシェアや検索エンジンを通じて、これまであなたのサイトを知らなかった多くの潜在顧客に届く可能性があります。例えば、商品の使い方に関する役立つブログ記事が検索上位に表示されれば、広告費をかけずとも継続的に新規顧客を呼び込むことができます。
効果②：購買意欲の喚起
商品ページだけでは伝えきれない開発ストーリーや作り手の想い、利用シーンの具体的な提案などをコンテンツとして発信することで、商品の魅力を多角的に伝えられます。お客様が商品の価値を深く理解し、自分ごととして捉えることで、「欲しい！」という気持ちを強く刺激します。
効果③：顧客との信頼関係構築（リピーター獲得）
購入後も役立つ情報（例：商品のメンテナンス方法、活用レシピなど）を提供し続けることで、お客様は「このお店は買って終わりじゃないんだ」と満足度を高めます。こうした継続的なコミュニケーションが信頼関係を育み、一度きりのお客様を熱心なファン、つまりリピーターへと変えていきます。
効果④：サイトの資産になる
一度作成した質の高いコンテンツは、インターネット上に残り続け、長期的に集客やブランディングに貢献する「資産」となります。広告のように費用を払い続けなくても効果が持続するのが大きなメリットです。コンテンツが蓄積されればされるほど、サイト全体のSEO評価も高まり、安定した集客基盤が築かれます。
成功事例から学ぶ！売れるECサイトのコンテンツ戦略
ここでは、実際にECサイトのコンテンツ戦略に成功し、多くのファンを獲得している企業の事例をご紹介します。各社がどのようにコンテンツを活用して顧客との関係を築いているのか、自社で取り組む際のヒントを見つけてみましょう。
東海旅客鉄道株式会社（JR東海）
東海旅客鉄道（JR東海）様が運営するECサイト「いいもの探訪」は、単なる物販サイトではなく、沿線エリアの活性化を目的としています。そのため、サイト制作メンバー自らが生産者のもとへ足を運び、商品のこだわりやその土地の歴史まで丁寧に取材。その内容を血の通った言葉で綴ることで、商品の背景にある物語を伝えています。さらに、特に注力したい商品については、写真や文章量を増やしたデザイン性の高い「リッチページ」を作成し、カニやジェラートなどのヒット商品を生み出しました。商品を「モノ」としてではなく、その裏にある「物語」として届けるコンテンツ作りが、顧客の共感を呼び、最終的に「その土地を訪れたい」という行動に繋げています。
株式会社スタイリングライフ・ホールディングス
株式会社スタイリングライフ・ホールディングスが展開する「PLAZA」のECサイトでは、ReviCoというレビューツールや、visumoというビジュアルマーケティングツールを導入し、お客様のリアルな声を積極的に活用しています。キャンペーンを通じて月に500件以上の豊富なレビューを集め、さらにInstagramに投稿された商品の使用シーンをサイト上に掲載。これにより、「サイトでレビューを見る → 購入する → Instagramに投稿する → その投稿がサイトの新たなコンテンツになる」という、お客様を巻き込んだコンテンツの好循環を生み出しました。企業からの一方的な発信ではなく、ユーザーのリアルな声を見せることでサイトの信頼性を高め、広告に頼らずともアクセス数1.6倍という大きな成果に繋げています。
PLAZAの事例について詳しくはこちら
記事を読む今日から始める！ECコンテンツ制作の簡単4ステップ
「何から手をつければいいかわからない…」という方のために、コンテンツ制作の基本的な流れを4つのステップに分けて解説します。
Step 1: 目的とターゲットを明確にする
まず、「誰に」「何を伝えて」「どうなってほしいのか」を明確にしましょう。
ターゲット: どんな年齢層で、どんな悩みを持ち、どんなライフスタイルを送っている人か？（例：30代、子育て中の女性で、時短できる便利な調理器具を探している）
目的:このコンテンツで何を達成したいか？（例：商品の認知度アップ、商品の使い方への理解促進、メルマガ登録者の獲得など） ここがブレてしまうと、誰にも響かないコンテンツになってしまいます。
Step 2: コンテンツを企画・作成する
ターゲットと目的が決まったら、具体的なコンテンツの種類と内容を考えます。
| コンテンツの 種類 |
内容の例 | ポイント |
| ブログ記事 | 商品の選び方、お悩み解決コラム、お客様インタビュー | SEOを意識したキーワード選定が重要 |
| SNS投稿 | 商品の活用事例、キャンペーン告知、ライブ配信 | 写真や動画で視覚的に魅力を伝えることが効果的 |
| 動画コンテンツ | 商品の使い方デモ、開封レビュー、製造工程の紹介 | テキストでは伝わりにくい情報をリアルに届けられる |
| メルマガ | 新商品情報、セール告知、限定コンテンツの配信 | 既存顧客との関係性を深め、リピート購入を促す |
コンテンツ作成で最も重要なのは「質」です。情報の正確さはもちろん、読者が読みやすい文章、魅力的な写真や動画を用意することを心がけましょう。
Step 3: 公開し、情報を届ける
コンテンツが完成したら、ECサイトに公開します。しかし、ただ待っているだけでは見てもらえません。SNSやメルマガなどを活用し、「新しいコンテンツを公開しました！」と積極的に情報を届けにいきましょう。
Step 4: 効果測定と改善を繰り返す
公開後は、必ず効果測定を行いましょう。
・どのくらいの人が見てくれたか？（アクセス数）
・どのページが人気だったか？
・そのコンテンツ経由で商品は売れたか？
Googleアナリティクスなどのツールを使ってこれらの数値を分析し、「なぜこのコンテンツはうまくいったのか」「次はどう改善しようか」を考え、次のコンテンツ制作に活かしていくPDCAサイクルを回すことが非常に重要です。
まとめ：コンテンツ制作で選ばれ続けるECサイトへ
本記事では、ECサイトにおけるコンテンツ制作の重要性から具体的なステップ、成功事例までを解説しました。コンテンツ制作は、すぐに結果が出る魔法の杖ではありません。しかし、お客様一人ひとりと真摯に向き合い、価値ある情報を提供し続けることで、広告費に頼らない安定した集客と、揺るぎないブランドへの信頼を築くことができます。
そして、こうした効果的なコンテンツ戦略を実行するためには、それを支えるECサイトの「土台」が不可欠です。
・ブログやお知らせを簡単に更新できる機能
・作成したコンテンツが魅力的に見える、デザインの自由度
・SEOに強く、検索エンジンに見つけてもらいやすいサイト構造
もし、現在のECサイトで「ブログ機能が使いにくい」「デザインが古くてブランドイメージに合わない」といった課題を感じているなら、それはコンテンツ制作のポテンシャルを最大限に引き出せていないサインかもしれません。 お客様に選ばれ、長期的に成長し続けるECサイトを築くために、コンテンツ戦略と合わせて、その基盤となるECサイト自体の見直しも検討してみてはいかがでしょうか。
株式会社ecbeing
合わせて読みたい記事
03-3486-2631- 営業時間 9：00～19：00
