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食品に特化したECサイト構築を解説!市場状況から事例までご紹介

更新日:   公開日:

近年、EC市場が盛り上がりを見せている中、食品業界におけるECの浸透率にはまだまだ課題があります。
今回は食品業界の市場状況から課題・メリット・事例をご紹介します。

近年、EC市場が盛り上がりを見せている中、食品業界におけるECの浸透率にはまだまだ課題があります。
今回は食品業界の市場状況から課題・メリット・事例をご紹介します。


食品業界のec化率とその推移

経済産業省の2021年7月に公開した「令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、BtoCのECにおける食品が属する物販系分野の市場規模は、2兆2,086億円でこの分野のEC化率は3.31%と他の分野に比べ低くなっています。
昨年よりは市場規模・EC化率は進んでいるものの、日本の全産業のEC化率8.08%と比べると食品業界のEC化は進んでいないと言えます。
では、他の業界に比べ日本の食品業界のEC化が進んでいない要因とは一体何でしょうか?

物販系分野のBtoC-EC市場規模

分類 2019年 2020年
市場規模
(億円)
EC化率
(%)
市場規模
(億円)※下段:昨年比
EC化率
(%)
食品、飲料、酒類 18,233
(7.77%)
2.89% 22,086
(21.13%)
3.31%
生活家電、AV機器、PC・周辺機器等 18,239
(10.76%)
32.75% 23,489
(28.79%)
37.45%
書籍、映像・音楽ソフト 13,015
(7.83%)
34.18% 16,238
(24.77%)
42.97%
化粧品、医薬品 6,611
(7.75%)
6.00% 7,787
(17.79%)
6.72%
生活雑貨、家具、インテリア 17,428
(8.36%)
23.32% 21,322
(22.35%)
26.03%
衣類・服装雑貨等 19,100
(7.74%)
13.87% 22,203
(16.25%)
19.44%
自動車、自動二輪車、パーツ等 2,396
(2.04%)
2.88% 2,784
(16.17%)
3.23%
その他 5,492
(4.79%)
1.54% 6,423
(16.95%)
1.85%
合計 100,515
(8.09%)
6.76% 122,333
(21.71%)
8.08%

【引用:経済産業省 令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)】

食品ECサイトにおける課題

食品ECサイトのEC化率が伸びない要因としては大きく下記3点があげられます。

  • ECサイトとの相性(生鮮食品の取り扱い)
  • 客単価が安く、利益が出にくい
  • 実店舗の利便性を越えられない

順番に説明いたします。

ECサイトとの相性(生鮮食品の取り扱い)

野菜や魚・肉といった生鮮食品は、手に取って鮮度や産地を確かめる方が多いです。ECサイトでは鮮度を確認しづらいため、ECサイトよりも百貨店やスーパー、コンビニなどの実店舗で買い物をするユーザーが多くECサイトとの相性がいいとは言えません。

また生鮮食品は鮮度が命です。鮮度を保ち、スピード感を持ってユーザーのもとに配達する必要があります。鮮度が良い状態で、配送エリアを広げるためには、食品に特化した独自の物流拠点を持つことが必要になります。そういったことがどこの企業もできるのかというと、大手企業しかできません。

逆にECサイトとの相性がいい商材としては、どこで購入しても同じクオリティが保たれる商品が理想です。例えば、家電のECサイトで言えば「型番・品番が同じであれば、どこで買ってもクオリティが変わらない」という傾向があるため、相性がいいと言えます。実際、生活家電、AV機器、PC・周辺機器等の市場規模を見てもEC化率が32.75%と高い数値を示しています。

客単価が安く、利益が出にくい

食品のECは、高級品などでない限り客単価が安いです。
運営コストとしては、通常のEC運営同様、在庫管理や受注管理、ピッキング指示もありますが、鮮度や保管などの制約が発生します。
そういったこともあり、多くの物流業務が発生するため、人件費や物流システムのランニングコストがかかり運営コストに見合った利益が得られないという収益性の低さも、大きな課題となっています。

また、生鮮食品においては実店舗の売り場からピッキングして配達することも多く、お客様から例えば曲がっていないキュウリがほしいなど要望があれば、その分配達員の手間と工数がかかります。
運営コストや手間は他のECサイトよりもかかってしまう上に、客単価も低く利用者も少ないとなるとビジネスモデルとして成り立ちづらいです。

実店舗の利便性を越えられない

ECサイトのメリットは、いつどこにいても購入ができることです。
ただ、食品を取り扱うスーパーやコンビニで言えば、店舗も多く、立地的にも駅前などにあり仕事帰りにも購入ができます。また、鮮度や状態を自分の目で確認し購入できるところも含め、多くの方が食品をECではなく実店舗で購入したくなる要因です。

食品をECサイトで取り扱うメリット

ここまで食品業界とECサイトの相性の悪さを説明してきましたが、そんな状況で食品ECが注目を浴びている理由と食品ECだからこそのメリットをご説明します。

日常生活が便利

食品業界以外にも言えますが、わざわざ実店舗に行って購入する手間を削減することができます。そのため、悪天候や渋滞の影響もありません。
また冷蔵庫の中身を確認しながら足りないものを買い物ができるので買い忘れなどもなく、例え買い忘れがあったとしてもすぐに注文ができます。

食品業界が他の業界と異なるのは生きるためには必要な商品であるというところです。オンラインだろうがオフラインだろうが購入しなければならないものです。
そういった毎日必要になる商材を高齢者や主婦が毎日実店舗まで買いに行くのは、ルーティンとはいえ負担になります。ECサイトであれば注文して家で待っていれば、届けてくれるのでとても魅力的ではあります。

感染リスクを下げる

コロナ禍の影響で、お店によっては混雑を避けるために入場規制がかかることもあります。制限がなかったとしても他のお客さんや販売員との接触を避けるため、行きづらいという方も多いと思われます。
そういった方に、ECサイトであれば外出をする必要もありませんし、さらに置き配にすれば、配達員との接触もありません。

在庫切れが起きない

家の近くに小規模なスーパーしかなく、せっかく買いに行っても欲しいものが売り切れていて購入できなかった体験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
また近年トイレットペーパーや水、インスタント食品など非常時の際には買いだめが起きて購入できないといったことが社会現象としても見受けられます。
ECサイトであれば、在庫を各ECサイトで探すこともできますので圧倒的に便利です。

遠くのお取り寄せが可能

都内在住であると、嗜好品にはなりますが地方の名産食品を購入することは物産展などに行かないとなかなか難しいです。
以前旅行に行って食べた品やTV等のメディアで見て食べたくなった品など、遠出してでも買いたくなる商品はありますが、外出自粛ムードで買いに行けないといったこともあるかと思います。
ECサイトであれば、地域性が強く手に入りにくい品であっても購入することができます。

大手ECモールの食品ECへの取り組み

ここまで、食品業界の推移、課題、メリットをご説明しましたが、大手のECモールで食品ECの取り組みに成功しているサイトをご紹介します。

Amazonフレッシュ

2017年4月に開始されたAmazonフレッシュは、生鮮・食品・飲料・お酒や日用品・雑貨まで、必要なものが1ヶ所でお得に揃うプライム会員向けのサービスです。配送対象地域に最短で当日または翌日に商品をまとめて配送します。
また配送地域は2021年5月現在、東京都・神奈川県・千葉県の対象エリアにてご利用いただけ、対象エリアは引き続き拡大しています。
またお届けの際にご不在だった場合、ご注文はキャンセルとなり、再配達は行われないため、確実にお受け取り可能な日時枠をご指定頂く必要があります。

楽天西友ネットスーパー

2018年10月にオープンし、楽天が有する楽天ID数約9,900万の強固な会員基盤やECの知見、西友が実店舗で培ってきた生鮮食品の販売をはじめとするスーパーマーケット運営のノウハウといった、両社の強みを活用しながら協働運営するネットスーパー事業です。
本サービスの最大の特長は、豊富な品揃え、お客様のニーズに応える十分な配送キャパシティ、楽天IDとの連携の3点です。
取り扱い商品は最大20,000品目で、配送地域は17都道府県あります。広範囲にこのサービスが可能な理由は、西友の拠点が全国にあるためです。
また楽天ポイント目当てのユーザー層も引き込めるところは競合にもない強みであると思われます。

食品ECを構築するのに必要なこと

懸念点が目立つ食品ECサイトを成功させるための必要なことをご紹介します。

顧客のリピート率を高める

再度購入しに来てもらうユーザーのリピーター化に注力することが大事です。
単純に都度購入に来る顧客を作る、いわゆるファンを作るだけではなく、定期購入やサブスクリプションサービスを導入することで安定した売り上げに繋げる必要があります。
リピート率を高める施策としては、メルマガの定期配信、次回使用できるクーポンの配布、キャンペーン実施、会員特典など、顧客との接点を持つことや顧客のロイヤリティを高めることが必要になります。
>定期購入やサブスクリプションサービスについてはこちら

物流システムやアウトソーシングサービスを駆使する

ここまで、食品業界のEC事情をご紹介しましたが、課題も多くEC化率も他の業界と比べてもまだまだ低い状況です。ただ、やり方にって今後の成長が十分見込める市場であると言えます。
食品のECを検討している方にはぜひ、今抱えている課題、ターゲット層、何が必要なのか、構築した後のリピーター対策まで明確にして検討してみて頂きたいです。

まとめ

ここまでユニファイドコマースの説明をしてきましたが、時代が進むにつれて消費者の考えや商品を購入する手段・傾向は変わってきます。
そのたびに戦略を検討し施策へと打ち出していかなければなりません。
ユニファイドコマースのマーケティング手法がすべての店舗とECを持つ事業者に当てはまるかというと、そういう訳ではありませんが、顧客一人ひとりにあったマーケティングを実装することが顧客の購入確度を高めることに繋がります。
是非この機会にユニファイドコマースを検討し、新しいマーケティング手法へ挑戦してみてはいかがでしょうか。




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